具体美術協会と芦屋、その後
芦屋市立美術博物館|兵庫県
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無制約の格闘(小磯記念美術館 藤田嗣治展付き)
これまでコレクション展で度々見ていた具体芸術協会の作家たちが一堂に会した展覧会。
コレクション展で具象画と並んでいる時はすごく解放されたように見えた作品たちも、具体芸術協会で集まると自由に対して苦闘しているように見えた。キャンバスを使ってもいいし使わなくてもいい。筆を使わなくてもいい。何色使ってもいい。そこで描くのを止めてもいい。モーターを使ってもいい。そのように制限がない中で制作することはかえって困難なことなんじゃないかなと思った。
いま一番気に入っているのは白髪一雄。兵庫県立美術館で見たあと調べたら「この人、足で描いてたのかよ!」ってなった。作品には必殺技みたいなタイトルがついていてかっこいい。勢いよく描かれた絵からは絵の具のにおいまでした(気がする)。
菅野聖子「母音頌(1)」。毛利悠子氏に、フルーツに電気を流して、その抵抗値を音に変換する作品があるが、言語の仕組みを文字とは別の方法で表現しているのかな、と思った。
松田豐「STAGE-41」。キャンバスのようなパネルの一部が円形の板で、その3枚がモーターで一定時間ずつぐるっと回る。一回の回転でぐるぐる回るやつとぐるーっと回るやつがあって3つの板は回転に違いがある。既視感があるなと思っていたら、星か、と思った。
来る時は神戸線の新快速が都合が良いのでJR芦屋駅から芦屋市立美術博物館まで頑張って歩いた。美術館を出た後は阪神芦屋駅へ向かい、魚崎駅から六甲ライナーへ。我ながら完璧な行程。というわけで神戸市立小磯記念美術館の「藤田嗣治 7つの情熱」に行ってきた。
兵庫県立美術館で藤田の鑑賞法がわかったので、それを踏まえて見れた。白いシーツと、灰色で描かれたシーツの影という色の組み合わせだけで藤田ってわかるのすごすぎ。また、細い面相筆で描かれた虎猫の輪郭は長い線と短い線で構成されていて、猫の質感の秘密が垣間見れた。
今回面白かったのが、藤田がキュビスムに影響を受けた時期が一時期だけあったことを示す展示。にょろっとした感じの、初めて見る作風の女性の絵が見れた。キュビスムっていうのは、様々な視点から捉えた対象を組み合わせて描くものだが、それは女性の美しい部分部分を組み合わせて描くフェティシズムと繋がるようで、意外とその後の藤田の女性画にも後を引いているんじゃないかと思った。
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