浮世絵おじさんフェスティバル
太田記念美術館|東京都
開催期間: ~
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死角のおじさん
展覧会タイトルが優勝だった。これは略さず言いたい。浮世絵おじさんフェスティバル。
芦屋で見た美人画とのギャップがすごかった。美人画は細かい彫りや摺りによって指先まで神経が通っているように描かれていたが、おじさんは肌と口の中の色が同じやつもいた。あくまでメインは風景なので人物が細密すぎるとかえって変なことになってしまう。おじさんは風景画の死角のようなものなのだが、かえって類型的な美人画と比べて画家の手癖で描かれていて面白かった。あとおじさんは表情が自然で豊か。と思いきや鑑賞者に視線を向けたおじさんや、キメ顔のおじさんもいた。
広重や北斎の作品をこれだけ集中的に見たのは初めて。もちろん美しいブルーをたくさん見ることができたけれども、地面や空などに使われているグレーの暗っぽいグラデーションも気に入った。
同じ日本家屋を描いていても、こないだ見た小村雪岱と違って賑やかな感じがする。それは浮世絵の方がモノが多く描かれていることに合わせて、色の濃さもその印象に繋がっているのかなと思った。
気に入ったおじさんは、
○広重「東海道 四十六 五十三次 庄野」の、焚火の前でなんかカッコつけた3人のおじさん。
○広重「東海道 五十四 五十三次 大津」の、ケンカを無責任に見ているおじさん。
○広重(私は広重が好きなんだとわかった)「木曽海道六拾九次之内 拾九 軽井沢」の、タバコの火をやりとりしているおじさんたち。
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