幕末土佐の天才絵師 絵金
サントリー美術館|東京都
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絵師の金蔵(絵金)、圧倒的な画力で歌舞伎舞台を写しとる!
文化9年(1812)、江戸時代中期の土佐藩、高知城下に生まれた絵師。
明治9年(1876)に64歳で亡くなるまで、数多くの芝居絵を描き残している。人物も表情や仕草、着物の柄に各種小道具、大道具・・・あらゆるものを流麗な筆運びにより、忠実に再現。残忍な場面も美しく見えてしまう絵の力。芝居という「時間芸術」の勢いをも書き写しているようにも感じ。
じっくり見ていると、描かれた人物が現代の役者に見えてきたり・・・
例えば・・・
1 《浮世柄比翼稲妻 鈴ヶ森》 一区:9市川團蔵似の幡随院長兵衛
5 《源平布引滝 松波検校琵琶》一区:8中村芝翫似の松波検校
9 《木下蔭狭間合戦 石川五右衛門》二区:13市川團十郎似の石川五右衛門
12 《伊達競阿国戯場 累》二区:2中村七之助似の絹川谷蔵、13市川團十郎似の金五郎
全て高知県指定文化財、二曲一隻、所蔵は香南市赤岡町本町。
驚くことは、作品の立派な筆遣いのみならず、夏祭りで屋外展示され続けていること。しかも、屏風の前に蝋燭を立てて・・・(かかなりオドロオドロしく、コワいし、蝋燭の火も物理的にコワい)
「夏祭りに夕立が来たら、屏風より先に提灯を片付けた」と語られているらしいが、そんな悠長な姿勢で大丈夫なのか、心配。サントリー美術館サマも「“生活の中の美”を基本理念としています」なんて・・・驚くことだらけ。
大阪、鳥取、東京と巡回した展覧会。貴重な作品ばかりなので、この先は「文化財の保存環境」の整備も視野に含めていきましょう・・・という展開になるのかな。
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