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美術と触れ合える自然豊かな空間
常設展示では、画材や技法に注目したテーマで陳列されていて、キャプションもかなり丁寧で興味を惹かれました。また併設された柳原義達記念館では彫刻を触れる体験ができ、360°から彫刻を鑑賞できるようにディスプレイされていました。美術に対する関心を掻き立てられるような美術館です。ただ、美術館の入口までの道に樹木が豊富で虫が多かったため、虫除けをつけていくことをおすすめします。
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三重県立美術館は、1982年9月に三重県津市に開館した県立美術館である。
本館の常設展示は、年間4期に分けて、日本近代絵画を中心に、現代に至る美術の流れを系統的に捉えることを目指す。また企画展示室では独自のテーマによる自主企画展を催すとともに、より広い観点での共同企画展を行っている。
三重県立美術館では、美術館建設以前から収集活動を始め、明治期以降の日本近代洋画を中心に、現代の生きた動きを物語る作品、日本の作家たちに影響を与えた海外の作品、さらに近世以後の三重県にゆかりの深い美術家の作品など6,000点を超える作品を収集し、美術全般に関わる図書や資料とあわせて、近代以降の美術の大きな流れを捉えるようにしている。
収集の方針としては、
(1)江戸時代以降の作品で三重県出身ないし三重にゆかりの深い作家の作品
(2)明治時代以降の近代洋画の流れをたどることのできる作品、また日本の近代美術に深い影響を与えた外国の作品
(3)作家の創作活動の背景を知ることのできる素描、下絵、水彩画等
という基本方針を掲げている。また、三重県とスペイン・バレンシア州との友好提携が結ばれたことを契機に、1992年からは新たに
(4)スペイン美術
も基本方針に加えられた。
代表的なコレクションには、近代洋画については明治から昭和にいたる流れをほぼ概観することができるものとなっている。旧制中学の教員として三重県に赴任していた藤島武二など三重にゆかりのある作家に加え、明治期の洋画界を牽引した黒田清輝、岡田三郎助、大正期の美術史を彩る村山槐多、関根正二、またパリに学んだ佐伯祐三などのすぐれた作品を所蔵している。
近代日本画では松阪出身で主に京都で活動した宇田荻邨や、伊勢出身の伊藤小坡の作品などが特徴である。
江戸時代の美術では、近年高く評価されている曾我蕭白の作品をまとめて所蔵しており、このなかには国の重要文化財に指定されている旧永島家襖絵などが含まれている。
美術館の予算による購入のほか、美術家、美術愛好家やそのご遺族、三重ゆかりの企業や法人から寄贈された作品も数多くある。なかでも、(財)岡田文化財団からは美術館開館以前から今日に至るまできわめて好意的な寄贈が継続され、同財団からの寄贈作品は約400点を数えている。
現代具象彫刻界を代表する作家・柳原義達氏(1910-2004)からは、開館20周年を機に同氏の彫刻と素描などが一括して寄贈され、2003年には常設展示を行う柳原義達記念館も開設された。
また、日本の公立美術館には数少ない保存・修復を専門とする職員を配置し、作品を守りながら伝えることに努めている(作品を良好な状態に保ち、次世代へ伝えていくため、随時展示替えを行いながら公開している)。
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常設展示では、画材や技法に注目したテーマで陳列されていて、キャプションもかなり丁寧で興味を惹かれました。また併設された柳原義達記念館では彫刻を触れる体験ができ、360°から彫刻を鑑賞できるようにディスプレイされていました。美術に対する関心を掻き立てられるような美術館です。ただ、美術館の入口までの道に樹木が豊富で虫が多かったため、虫除けをつけていくことをおすすめします。
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