チャック・ベリーのライブ

「チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン」を観に行った。
ロックンロールの父と呼ばれるチャック・ベリーの生誕100周年を記念して、チャックのライブ映像、彼の曲をカバーしたアーティスト達のライブ映像を集めた50分のドキュメンタリー作品。
(以下、内容に触れる)

1950年代アメリカでは、黒人が聴く音楽、白人が聴く音楽は別々だった。そんな中、白人のDJアラン・フリードがラジオ番組で黒人の曲をロックンロールとして紹介する。チャックの曲もそういう流れで白人にも聴かれるようになる。
こんなに素晴らしい曲だからいつかは人種を超えて聴かれるようになったはずだが、「アラン・フリード」、「チャック・ベリー」という固有名詞によって、ロックンロールは伝説的、神話的に誕生したんだと思う。
そんなロックンロールの父はどうかというと、それはそれは楽しそうにライブしていた。こんなにサービス精神旺盛なギタープレイをするギタリストを見たことがない。年をとってもスタイルがよくって、すらっとした脚でダックウォークが映えた。
前にチャック・ベリーを知らなかったことをめちゃくちゃ馬鹿にされたことがあるが、そりゃ馬鹿にされても仕方ないよなと思った。
それから、日本ではむかし「日本語でロックが可能か?」という論争が起こったが、そんな論争が起こったわけがわかった。日本語ではチャックになることができない。チャックの口から生まれる言葉がそのまま音楽になる。「本場」のロックの強さを感じた。
そして、チャックをカバーするアーティストたちのライブも素晴らしかった。ローリング・ストーンズとビートルズのカバーでは、曲の始めから終わりまでずっとお客さんたちのキャーーーーーが途切れずずっと続いていた。文字通りずっと。こないだ京都芸術センターで見たソー・ソウエン「声を絶やすな」を思い出した。
実際のライブではなく映像で楽しめるか心配だったけど、ずっと心臓がどきどきして自然とにまにましてしまい、演奏が終わる度に拍手しそうになった(実際に映画が終わって拍手したお客さんがいた)。チャックの曲は当日の朝きいたくらいだったが、同じ曲が本人のライブバージョンとカバーのライブバージョンで流れたりして楽しみやすかった。"Johnny B.Goode"のイントロが頭から離れなくなる。
今後もずっとライブに行き続けて身体に音楽を響かせたいと思った。これからも大好きなロックが流れ続けてほしい。
