「はしもとみお展」神戸ゆかりの美術館

はしもとみおさんは動物たちの姿かたちをそのまま木彫にする肖像彫刻家です。「ゴンちゃん」や「トムくん」といった、はしもとさんご自身が出会い同じ時間を過ごした動物たちが、展示会場で思い思いのポーズでくつろいでいます。
はしもとさんの作品は彫刻刀の跡が分かるくらいの仕上げなのに、手を添えるとほんわりと温かく呼吸を感じることができそうな気がします。「もう一回刃を入れたら血が出るな、と思うところで刃を止めます」とご本人が書いておられるように、その境界が絶妙です。

例えば何頭かの似たような動物が並んでいても、ひょっとしたら私はモデルの子を見分けることができるんじゃないかと思う程、はしもとさんの作品はモデルにぴったりと重なっていて、会ったこともないのに愛着を感じます。連れて帰りたいとさえ思いました。
今回の展覧会では、お触りOKの子たちもいたので、私の気持ちに共感される方は多いと思います。

私は「神戸ゆかりの美術館」と同じ建物内にある「神戸ファッション美術館」に何度か足を運んだことがあるのですが、その時「神戸ゆかりの美術館」で何をやっていたかを全く思い出せません。今回伺って「えっ、ここも美術館やったんや…」と正直びっくりしました。
今回の展覧会は閲覧者と作者の思いを繋げるように色々と配慮されているのが見て取れて、くつろいだ気持ちで楽しめました。
今後は、近くのイベントに参加する時はチェックしようと思っています。
開催日程:6月29日(土)~9月16日(月)
場 所:神戸ゆかりの美術館