「インドのヒンドゥー世界」
本展は天理大学付属「天理参考館」の第93回企画展です。
展示品一つ一つに丁寧な解説がついていて、ヒンドゥー教の神様の特徴や関係などが分かりやすく説明されています。子ども向けのパンプレットも用意されていて、ヒンドゥー教入門としておすすめです。
インドでは神様は身近な存在で、アイドルみたいな感じで家や車に神様の絵を飾っているのも珍しくありません。お供えや祈りも日本と比べると日常的で身近な行為です。日本とは違う神様との距離感や宗教観を感じる機会になればと思います。
ニュースやSNSで発信される「外国人」の情報は間違ってはいないかもしれないけど、限定的で偏っているように感じます。他国の文化や生活に興味を持ち、理解する努力が今後ますます重要になっていくと思います。日本がずっと「戦後」であるために、国同士の政治的な思惑に流されず、他国の文化や宗教に敬意を払える民族であってほしいと心から願います。
企画展は2部屋しかなく展示数が少ないので、インド好きの方には「インドが足りない」と感じられるかもしれません。天理参考館は3フロアあり、朝鮮や台湾、グアテマラなど色んな国の展示があるので、「異文化のぞき見」のイメージで行くと楽しんでもらえると思います。
会場:天理参考館3階企画展示室
開催期間:2023年7月12日(水)~9月4日(月)
URL:https://www.sankokan.jp/news_and_information/ex_sp/sp093.html