樹花鳥獣図屏風と関連展示がみられて満足
石崎光瑤展は樹花鳥獣図屏風を見に行った流れで鑑賞しました。石崎光瑤という画家のことは知らなかったけれど、大正末期という早い段階で伊藤若冲に注目し若冲の模写をして学んでいたことや、別のところで「昭和初期の若冲」というキャッチ…readmore
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まばゆいばかりに輝く花鳥画。明治後期から昭和初期に京都で活躍した画家・石崎光瑤(1884 –1947)が切り開いた、豊麗な色彩溢れる独自の世界です。
富山に生まれた光瑤は、江戸琳派の山本光一に学んだのち、京都に出て竹内栖鳳に入門。大正5年(1916)にインドを訪れて熱帯の風物に魅せられたのを機に、絢爛、濃密な花鳥画の世界を確立しました。狩野派の障壁画など日本の古画にも真摯に学びましたが、特に、大正末期というごく早い時期に伊藤若冲に注目し、若冲再評価の先駆けになった点は重要です。
花と鳥の理想郷を目指して探求を続けた光瑤。その画業を全国規模で紹介する初めての展覧会です。
会期 | 2025年1月25日(土)~2025年3月23日(日) |
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会場 |
静岡県立美術館
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住所 | 静岡県静岡市駿河区谷田53-2 |
時間 |
10:00~17:30
(最終入場時間 17:00)
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休館日 |
月曜日 月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し、翌日休館 |
観覧料 | 一般 1,400円(1,200円) 70歳以上 700円(600円) 大学生以下 無料
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TEL | 054-263-5755 |
URL | https://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/exhibition/detail/114 |
石崎光瑤展は樹花鳥獣図屏風を見に行った流れで鑑賞しました。石崎光瑤という画家のことは知らなかったけれど、大正末期という早い段階で伊藤若冲に注目し若冲の模写をして学んでいたことや、別のところで「昭和初期の若冲」というキャッチ…readmore
5.0
若干12歳で江戸琳派を学び19歳で竹内栖鳳に入門すると翌年には展覧会入選。
登山に目覚め支援者を得て外洋に出て花鳥画の傑作を多数描く。
一方、若冲の代表作を見つけ研究を重ねたり金剛峯寺に見事な襖絵を描いた。
写生帖には花や虫、山の嶺々が写実的に描かれ画力の確かさが伺える。
カメラを構えれば構図の美しい写真を沢山残している。
花鳥画はどれも美しい。
デザイン化された花々の間を写実的な鳥達が優美に飛び交う。構図は空間を活かした琳派風で洗練されている。
第一回帝展特選を受賞した「燦雨」など見ている私に向かって熱風とスコールが吹き付けてくるようだ。
「熱国妍春」でもデザイン化された南国の草木をぬって美しいフウチョウが羽根を広げる。鳥の描写は細かくて羽根一枚一枚、目の縁まで丁寧に描き込んでいる。
この辺り、若冲の影響か顕著だ。
若冲の鶏の模写など本物そっくり!
大きな作品が多いが額入り作品も有り近付いて見ることが出来、細かい描写がじっくり見られる。
琳派好きには堪らない作家で今まであまり騒がれていなかったのが不思議だ。
この会場では若冲の「樹花鳥獣図屏風」も展示されていてお得。
比較的空いており撮影も出来たので良かった。
4/23から日本橋髙島屋でも特別展が開催され、もう一度見られそうでありがたい。
襖絵は無理かな。
それでも楽しみだ。
4.0
すごい圧。押してだめなら押してみなぐらいの圧のイメージで、その通りの作品多数。ただ余白の美しい作品も多数。すごい画力を感じます。
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石崎光瑤《燦雨》(左隻) 大正8年(1919) 絹本着色 六曲一双 南砺市立福光美術館蔵
石崎光瑤《燦雨》(右隻) 大正8年(1919) 絹本着色 六曲一双 南砺市立福光美術館蔵
石崎光瑤《白孔雀》(左隻) 大正11年(1922) 絹本着色 六曲一双 大阪中之島美術館蔵
石崎光瑤《白孔雀》(右隻)大正11年(1922) 絹本着色 六曲一双 大阪中之島美術館蔵
金剛峯寺奥殿〈虹雉の間〉※襖絵は石崎光瑤《虹雉》 昭和9年(1934) 紙本着色 12面 金剛峯寺蔵(前期展示)
石崎光瑤 奥殿襖絵《雪嶺》 昭和10年(1935) 紙本着色 8面 金剛峯寺蔵(後期展示)
石崎光瑤《白山の霊華》 明治43年(1910)頃 絹本着色 一幅 南砺市立福光美術館蔵
石崎光瑤《筧》 大正3年(1914)絹本着色 二曲一双 南砺市立福光美術館蔵
石崎光瑤《雪》 大正9年(1920) 画布着色 二曲一双 南砺市立福光美術館蔵