4.0
静謐な空間、刺激的な造型
坂を上って、建物の全景を視野に収めながら、館に入るだけで、すでに、しずかな興奮が湧き上がってきます。そして、落ち着いた空気感のなかで、展示物を見始める。門外漢ゆえに、ひとまず、その技巧や美しさに感嘆するが、慣れてくると、それぞれに施された工夫や奇抜さがよい意味で、目についてくる。
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本展は「反復」と「偶然」という工芸やデザインを特徴づけるふたつの性質に注目し、国立工芸館の所蔵品を紹介する展覧会です。
同じ動きの繰り返しで造形されるものや、同じ図柄を連続させたり幾何学模様を施すことは、洋の東西を問わずあらゆる工芸やデザインにみられます。たとえば、竹工や織物は「編む、織る」という反復動作が直接作品の形状や模様につながります。また、食器などでは用途の異なるものを同じかたちに揃えることで統一感が生まれますし、同じかたちのパーツで構成された物品は、見る人や使う人に心地よいリズムを感じさせます。
一方で、自然素材は木目や節の具合などひとつとして同じものがなく、制作工程での火力や温湿度、力の加減や歪みといった完全にはコントロールできない偶然性も工芸の特質です。この人為を超えた作用が、作品の味わいとなることも少なくありません。あるいは、本来均質な製品の量産を目指すデザインに、あえて偶然できたような風合いをもたせることで、量産品らしからぬ存在感が備わることもあります。
反復と偶然がおりなす工芸とデザインの多様な表現の魅力をお楽しみください。
会期 | 2024年12月17日(火)~2025年2月24日(月・振) |
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会場 |
国立工芸館
![]() |
住所 | 石川県金沢市出羽町3-2 |
時間 |
9:30~17:30
(最終入場時間 17:00)
|
休館日 |
月曜日、年末年始(12月28日~1月1日)、1月14日 ※ただし1月13日、2月24日は開館 |
観覧料 | 一般 300円(250円) 大学生 150円(70円)
|
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.momat.go.jp/craft-museum |
4.0
坂を上って、建物の全景を視野に収めながら、館に入るだけで、すでに、しずかな興奮が湧き上がってきます。そして、落ち着いた空気感のなかで、展示物を見始める。門外漢ゆえに、ひとまず、その技巧や美しさに感嘆するが、慣れてくると、それぞれに施された工夫や奇抜さがよい意味で、目についてくる。
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