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日本の風景を洋画日本画で比べてみて
山、海、川などのテーマ別に展示。豪快な洋画の隣に静謐な日本画が仲良く並んでいる。真っ赤な山と緑の山、蒼い湖などの対比も。
麻田鷹司の「芦ノ湖富士」は湖の上空にポカンと浮かぶ富士の頂が可愛らしい。加藤勝重の「瀑」は幻想的な岩肌に白く繊細な滝が美しい秀作。
床の間飾りの川合玉堂「炭焚く夕山」は手前にゴツゴツした大岩、木々の向こうの炭焼小屋で働く人が奥に行く程柔らかいタッチで描かれている。
源平合戦図屏風はお馴染みの画面を捜しながら見てしまう。
もう一つ、佐藤隆良「凪の日」も面白い。瓦屋根がびっしり並ぶ漁村を鳥瞰しているが目を凝らすと魚屋の店や軒の洗濯物、路地裏に積まれたトロ箱に金盥、招き猫と福助!絵本のミッケ!みたいだ。
ここの美術館は東洋陶器も見逃せないし、エジプトコレクションも美しい物が見られて毎回楽しみ。