世界に広がる印象派
日本で大変人気のある印象派ですが、その中でもアメリカ印象派に焦点を当てた展覧会は珍しいのではないでしょうか。モネやルノワールら著名な画家たちの作品とともに、アメリカで独自の発展を遂げた印象派作品を楽しむことができる充実の展…readmore
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第1回印象派展から150周年を迎える2024年、印象派がヨーロッパやアメリカへもたらした衝撃と影響をたどる展覧会を開催します。パリには国外からも多くの画家が集いました。
パリでは印象派に触れ、学んだ画家たちは、新しい絵画の表現方法を自国へ持ち帰ります。本展では、西洋美術の伝統を覆した印象派の革新性とその広がり、とりわけアメリカ各地で展開した印象派の諸相に注目します。
アメリカ・ボストン近郊に位置するウスター美術館は、1898年の開館当初から印象派の作品を積極的に収集してきました。
この度、ほとんどが初来日となる同館の印象派コレクションを中心に、日本でもよく知られるモネ、ルノワールなどフランスの印象派にくわえ、ドイツや北欧の作家、国際的に活躍したサージェント、さらにはアメリカの印象派を代表するハッサムらの作品が一堂に会します。
これまで日本で紹介される機会の少なかった、知られざるアメリカ印象派の力に触れていただく貴重な機会となります。
会期 | 2024年7月6日(土)~2024年9月29日(日) |
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会場 | 東京富士美術館 Google Map |
住所 | 東京都八王子市谷野町492-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日、7月16日(火)、8月13日(火)、9月17日(火)、9月24日(日) ※ただし7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館 |
観覧料 | 大人 1,500円(1,200円) 大高生 900円(800円) 中小生 500円(400円) 未就学児 無料
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TEL | 042-691-4511 |
URL | http://www.fujibi.or.jp/ |
日本で大変人気のある印象派ですが、その中でもアメリカ印象派に焦点を当てた展覧会は珍しいのではないでしょうか。モネやルノワールら著名な画家たちの作品とともに、アメリカで独自の発展を遂げた印象派作品を楽しむことができる充実の展…readmore
4.0
ウスター美術館所蔵の印象派作品をアメリカ発の作品を中心に揃えた企画。
とはいえ、イベント紹介ではモネ『睡蓮』がピックアップされてしまうのは仕方のないことでしょうか(苦笑
個人的にはアメリカの印象派もフランスやヨーロッパの印象派作品と何ら遜色ない素敵な作品だと感じました。特にパンフレット等で大きく紹介されているチャイルドハッサム『花摘み、フランス式庭園にて』は華やかな印象派作品として目を惹きました。また、ジョン・ヘンリー・トワックマン『滝』は、光の当たる力強い水の流れの表現が素敵でした。メアリー・カサット『裸の赤ん坊を抱くレーヌ・ルフェーブル』は一目で彼女の作品だと分かる独特な表情の人物画でありながら、肌の表現に印象派然とした作風が見て取れます。
その他、(浅学な私には初見の作家の)多くのアメリカ発の作品から、印象派としての豊かな光の表現、一瞬の光景を切り取る感性を見ることができました。
ただ、結果的に長時間足を止める作品はなぜかヨーロッパの作品でした。アンディシュ・L・ソーン『オパール』も水面の光、木々を照らす光、肌に落ちる光の表現が素晴らしかったです。ロヴィス・コリント『鏡の前』は病気で障害のある手で描いた作品ということで、筆は粗いのですが一歩離れると見事に光景が切り取られていて、これぞ「印象」だと思いました。その他、モネやルノワール、セザンヌ、ピサロ等のビッグネームの作品も多数展示されており、見応えは充分でした。
全ての作品が「写真撮影可」というのも太っ腹な企画だと思いました。
それと、モネの「睡蓮」をウスター美術館が買い付けた当時の取引の記録(交渉する手紙)が興味深かったです。当時、今ほどビッグネームではなかった作品を手紙で金額交渉したり値引きしたりのやり取りにとてもリアリティを感じました。当時の関係者はまさか100年以上先の未来に自分の手紙が公開されるとは思ってもいなかったでしょう。貴重な資料だと感じました。
5.0
巡回展も鑑賞できるチャンス(チケットありがとうございます!)を頂き
お盆で余裕のある時期に行ってきました。
やはり、このモネは別格
鑑賞していて、美しすぎて目が見開いていう感覚を味わう
油彩で、このように淡くて、柔らかい色彩を出すなんて
そしてこちらはモネ64歳のときの作品
そんな素晴らしい、美術館の中で初めてモネの《睡蓮》を購入したという
ウスター美術館
印象派を所蔵する美術館で知られているよう
モネは大の誇りだと思うが、
モネだけを大体的に取り上げているわけではなく
やはり印象派の流れ、影響を感じられる展示で好感度アップ
ブーダン、クールベはもちろん展示されているし
ルノワールの《アラブの女》、
アメリカ印象派のジョン・シンガー。サージェントの
《キャサリン・チェイス・プラット》
背景にあるストーリーも
解説から垣間見れて興味深い
ウスター美術館の《睡蓮》と同年に描かれたという
富士美術館が所蔵の《睡蓮》が静岡市美術館で展示中という
情報も得られて、また好奇心をくすぐられる
4.0
農村画家といえばミレーを想起する向きが多いだろうが、ジュリアン・デュプレ作の《干し草作り》は何とも対照的に明るい未来ある農村の風景を感じさせる。デュプレは印象派の影響も踏まえ描いているが、多分に写実的な画面構成が我々へ一辺倒にもたらされていた印象派観に、別の流れがあった事を知らしめ更に違った印象派の作品群を目にしたい衝動を思い起こさせる。印象派は欧州という自らの狭い視野を広げて下さり感謝する次第。
4.0
印象派ということで、高齢の母を連れて行くには上野よりこちらがいいかと思い、夫と三人で訪れ正解でした。
車いすでスムーズに移動できるし、平日でもあり混んでいなかったので、ゆっくり二周することが出来、母も大満足のようでした。
ウスター美術館のことは知りませんでしたが、確かに印象派に影響を受けた、優しくて明るい色調が気に入りました。
富士美術館所蔵のコレクションも見応えがあったので、またゆっくり是非来たいと思います。
3.0
「上野×印象派=混雑」のイメージがあるので、上野の閉会から4か月待って八王子で見てきました。
ステキだなと思ったのはデュプレの「干し草作り」
女性の顔は見えないものの、農作業を楽しんでいるような様子がうかがえる清々しい作品。
もう1点はハッサムの「コロンバス大通り、雨の日」
雨でくすんだ街の中で、中央の馬車だけがくっきりと描かれている。派手さはないのに、目を引く作品です。
おまけ展示で、モネ作品購入時の画廊と美術館の往復書簡や日本人画家の作品もありました。
童話の一場面のような「林檎拾い」は久米桂一郎の作品。前から久米美術館に行ってみたいと思っていたんですが、作品の方から来てくれました(笑)
3.0
もうちょっとアメリカ印象派の未知の作家の割合が多くても良いかなと思いましたが
集客にはやっぱりモネ、ルノワール、ピサロ、シスレーなんかが必要なんでしょうね。
それでもチャイルドハッサムというイイ作家の収穫があったのが嬉しい。
ウスターコレクションを見て思ったのが西美やゾン美の印象派作品の質の高さ。改めてスゴイなと。
富士美はワンフロアで完結しているので見やすいですね。
全ての作品が写真撮影可能でした。全部って珍しい。
富士美は利便性はあまり高くないけれど、混雑している印象派展は避けたいという向きには良いかなと思います。
常設のアメリカンフォトグラフスも楽しみにしていた特集でした。
最近知って気になっていたルイス・ハインが多めに見られて嬉しい。
トランプのアレもいつかはこの系譜に連なるのでしょうかね。
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