これぞ本歌取り
本歌取り。和歌の技法の一つをどこぞの御仁が美術作品に応用したとして、ちょっとだけ話題になったりしている。
横文字のカッコつけた言い方だと、オマージュ、インスパイア、トリビュートなんてのもあるが、早い話がパクリである。
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福田美蘭(1963-)は、東京藝術大学大学院を修了後、具象絵画の登竜門といわれた安井賞を最年少で受賞し、国内外で活躍を続ける現代美術家です。現代社会が抱える問題に鋭く切り込み、ときにユーモアを添えて絵画化して見せたり、意識して「もの」を見ることを促したり、東西の美術、日本の伝統、文化を、意表を突くような手法であらわしたりして、私たちの既成概念を打ち破ってきました。そして現在も、絵画の新たな可能性に挑み続けています。
本展では、1980年代の初期から近年までの作品を、作家を紹介する序章および3章の計4章で構成します。古今東西の名画に福田ならではのユニークな視点で向き合った作品から、国内外の時事問題をテーマに鋭い視点で切り込んだ作品まで、約50点で福田美蘭の世界観を紹介します。
本展のために新たに制作された、現在の世界情勢を映した新作も公開予定です。
名古屋市美術館では、1992年に福田美蘭と森村泰昌の二人を迎えて展覧会を開催しました。本展は同館にとっては約30年ぶりの機会であり、福田の個展としては中部地域初となります。常に私たちの視覚、思考を刺激し、常識を覆すような見方や楽しさに気づかせてくれる福田美蘭の作品は、混沌とした時代を迎えている現代を生き抜く知恵とエネルギーを与えてくれるでしょう。
会期 | 2023年9月23日(土・祝)~2023年11月19日(日) |
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会場 |
名古屋市美術館
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住所 | 愛知県名古屋市中区栄2-17-25 (芸術と科学の杜・白川公園内) |
時間 |
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休館日 |
月曜日、10月10日(火) ※ただし10月9日は開館 |
観覧料 | 一般 1,500円 (1,300円) 高大生 1,100円 (900円) 中学生以下 無料
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TEL | 052-212-0001 |
URL | https://static.chunichi.co.jp/chunichi/pages/event/fukudamiran/ |
本歌取り。和歌の技法の一つをどこぞの御仁が美術作品に応用したとして、ちょっとだけ話題になったりしている。
横文字のカッコつけた言い方だと、オマージュ、インスパイア、トリビュートなんてのもあるが、早い話がパクリである。
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3.0
私にはすごく頭を使う展覧会となりました。福田美蘭のユーモアや機知に富んだ内容はとても興味深く、楽しいものでした。ただ、見ている側の私の姿勢というか、向き合い方というか、そういったものを問われている気がしてしまって、考えることが多くなった展覧会でした。
5.0
まさに 美術って、なに?。
絵画ってこうだよね、美術鑑賞ってこうだよね、と言う思い込みをスコーンと吹き飛ばされる、そんな体験でした。
えっ、そういう視点で考えるの?そういう手法で表現するの?という驚きに満ちた展示で、いわゆる鑑賞の「順路」が無いのにも意味がある。
1作1作それぞれの作品に発見があるから、次はどの作品を見ようか?とワクワクする、そんな展覧会なかなかあるものじゃありません。すべての作品に添えられた福田氏自身の解説もわかりやすくてそして深くい。必見です!
5.0
福田美蘭さん、前々から気になっていたのだけど、なかなか展覧会を見るチャンスがなく、招待券に応募して当たったら名古屋まで見に行こうと願掛けたら招待券が届き、のぞみに乗って行きました!素晴らしかったです!とにかく常識が揺さぶられる。登場人物の視点を借りて画面を捉え直すとか、絵の中で聞こえている音を想像して描き込むとか、発想が斬新!尖閣諸島の形が気になって、石庭に埋め込んじゃうなんてびっくり!平日の昼間でしたが、結構人が入っていました。オススメです!
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