3.0
写真映像ってなんだ??
最初の挨拶文に「写真と写真映像で云々・・・」と書いてあって、その時点で「??」になって嫌な予感はしました。
これは写美の悪いところだと思うんですけど、「それくらいわかってるでしょ」的な態度は良くないと思うんです。
自分は写真が好きですが「写真映像」というのが何なのか全くわかりません。
中に入って見ていくと、確かに映像作品も予想以上に多かったです。
私は偏頭痛という病気を持っているので(やばいと救急車呼ぶレベルです)、視覚の刺激が強い作品はどこでも避けていて、中にはそういうものがありました。見てて酔うやつ。が、何のアテンションもありませんでした。
とりあえず、お気を付けください。
写美は現代作家の映像作品を積極的に集めていると公言していますから、映像作品が多い企画があるのは当然ですが、光の刺激だけでなく、こういう作品は案内があってもいいと思います。
あと、「写真美術館に行ったら写真が見られるだろう」と思うのが普通の感覚ですよね。
何故映像作品が出てくるのかについては、写美が映像をどういう風に捉えているのか、めんどくさくても毎回丁寧に説明しなきゃお客様に伝わらなくて当然かと。
「現代作家は写真も撮れば映像も撮るの当たり前だし」みたいに思ってたら喝!です。
感想ですが、「風景論」と打って出るからには、最初に風景論の成り立ちからでも良かったような気がするんですよ。
先入観から入ってほしくなかったのかもしれないし、同展の関連映画も上映されるから、最終章にしてそちらへ繋げるような意図があったかもしれないけれど。
特にフィーチャーした現代作家さんに1枚ずつ新しい作品提供してもらって「以後」じゃなくて「現在地」にできたらもっとうんとわかりやすかったと思うんですよね。
(現代作家さんの作品が2010年位のものだったので、「現在地」にしなかったと感じました。
また、2010年でさえもう10数年前なので、今あなたが見ている風景はどうですか?というように、新鮮な視点を持って帰ってもらいたかったのかもしれません。)
私程度が考え付くことだから、もしかしたら予算で泣いたのかもしれないけど・・・。
私は企画した方がやりたかったこと、何となくわかったからこそもやもやしました。
もっとシンプルでもいいと思うんですが、写美の方、どうでしょうか?
再開発乱発の日本において、とてもいい視点の企画… Read More