5.0
妙に馴染む
久しぶりの世田谷文学館は生憎の雨模様。
でも、まぁ雨中の文学館もそれはそれで乙なもので、良しとする。
日本画的な表現、との文言を度々目にし、これ如何にと思ったが
なるほど。なるほど。納得である。
だから、大人にも妙に馴染むのだな。
空想上の生き物やモノノ怪、そして化け猫たちが
ほんのりおどろおどろしく、ほんのりユーモラスで、ほんのり滑稽で
それでいてカッコ良さもあって、見ていて楽しい。
絵本作家なだけあって、その辺りの塩梅がイイ感じだ。
絵本として魅せるならギリギリの不気味さに仕上げているのが、巧妙である。
最初期の妖怪画は迫力も満点だし、他作品とのコラボ作品もおもしろい。
グッズコーナーも充実していて、ついつい買いすぎてしまった。