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にぎやかサタデー
西洋美術館の所蔵品をメインに他館の版画作品が充実。
ゴヤ、マネが多く、ピカソやマリアノ・フォルチュニが良かった。
アントニオ・サウラの写真コラージュがお気に入り。
8/26(土)無料観覧。身銭を切っていないので無星。
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フラメンコ、闘牛、ドン・キホーテ、アルハンブラ…我々が思い浮かべるスペインの「イメージ」の多くは、19世紀にこの国を訪れた旅行者たちによって作られたものでした。そうしたイメージをかたちづくり、流通させた重要な媒体が、複数刷られ簡単に持ち運びができた版画です。
本展は、17世紀からゴヤ、ピカソ、ミロ、タピエスと受け継がれるスペイン版画の史的展開、及びドラクロワやマネら19世紀イギリスやフランスの画家によるスペイン趣味の版画作品を中心に構成し、スペインの文化や美術に関する「イメージ」がどのように作られ、伝えられていったのかを探ります。
書籍や写真、ポスターなどを含む出品作は国立西洋美術館所蔵作品を核に全国約40箇所から借用、国内各地に所蔵されるスペイン版画の傑作が一堂に会する、史上初の機会ともなります。
会期 | 2023年7月4日(火)~2023年9月3日(日) |
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会場 | 国立西洋美術館 Google Map |
展示室 | 企画展示室 |
住所 | 東京都台東区上野公園7番7号 |
時間 |
9:30~17:30
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休館日 |
月曜日、7月18日(火) ※ただし、7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開館 |
観覧料 | 一般 1,700円 大学生 1,300円
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.nmwa.go.jp/ |
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西洋美術館の所蔵品をメインに他館の版画作品が充実。
ゴヤ、マネが多く、ピカソやマリアノ・フォルチュニが良かった。
アントニオ・サウラの写真コラージュがお気に入り。
8/26(土)無料観覧。身銭を切っていないので無星。
4.0
写真もインターネットもなかった昔は、版画と印刷が情報を広く世界に伝える上で大きな役割を果たした時代がありました。スペインの芸術や文化、風俗を海外に伝え、流布した版画の数々を、ドン・キホーテ、ベラスケス、闘牛、舞踊、古い街並みなどを例に紹介しています。ベラスケスの絵をゴヤ、そしてマネが模写して版画にしてフランスに伝え、それがドラクロワ、さらにはベルト・モリゾにまで影響を与えたという連鎖は驚きです。絵のモデルになる女性は、娼婦のマハ、そしてジプシー女と、スペイン風のものが取り入れられていきました。
また特別出品として、スペインの画家ホアキン・ソローリャの≪水飲み壺≫という油彩画が展示されていました。昨年、国立西洋美術館で収蔵し、今年が没後100年の記念の年だからだそうです。
4.0
近くて遠いスペインの意味がちょっとだけ理解できました。
ドン・キホーテで始まり、鑑賞者が入りやすいと思いました。
単なる作品だけではなく、物語の挿絵なので、自分が読んだことがあるものだとワクワクしながら読んだり、読んだことのない物は早速読んでみようと思ったりしました。
動線がちょっとよくないですが、点数も多く、版画の良さがよくわかりました。
色々な美術館から借用されているのですが、
日本の美術館の所蔵品がとても多くて驚きました。
入口のフォトスポットが素敵。
写真可能・写真不可なものありますが、たいていは可能でした。
金曜の夕方に空いているのがありがたいです。
6時半ごろ入館しましたが、7時過ぎから急に混みだしました。
4.0
女王イザベルらを主人公としたドラマや、エル・グレコ、ベラスケスの絵画を見慣れている立場からすると「馴染みの薄い異国」という表現は少し謎でしたが、庶民の時代となっていく18世紀頃というのは、そのような時代だったのかもしれません。ブルターニュ展もそうでしたが、ステレオタイプに影響される道筋から、文化ってなんだろう、と思いました。
4.0
スペインってヨーロッパでは「近くて遠い」存在だったのか
往来が盛んになるにつれ「異文化」が多くの人を魅了したというわけだ
やはり入ってすぐのドン・キホーテがらみの展示が印象深い
騎士道物語のパロディである滑稽話として受容されてきたドン・キホーテが
「古典」の仲間入りをし、滑稽話としてではなく、誇りと知性という側面が見いだされる
同じ物語でも時代や観方によって全く違う側面が露になるのが興味深い
ゴヤ・ピカソといった誰もが知る作家の魅力も
改めて感じることができる
スペインの持つ風俗、異文化の魅力と興味をじっくり掻き立てられる展示だ
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