5.0
時にかなった学びの重要性を再確認!
吉海先生の講演会「源氏絵で読む源氏物語」を聴講し、大変楽しいひとときでした。嵯峨嵐山文華館史上、一番多くのお客さんが集まったとの事で、吉海先生もおっしゃっていましたが、大河ドラマの影響、これは間違いないですね。かくいう私もその一人で、今、瀬戸内寂聴の源氏物語現代語訳を読んでいます。読み始めたところですが、「若紫」は理解でき、すずめが逃げる話は物語の中で映像として出てこない事、赤いひもが繋がっている絵は物語を越えた表現となり、吉海先生から教えて頂いた新たな視点で今回の収穫となりました。
また、研究者の立場で話をされる吉海先生の大河ドラマ批判は大変楽しく、そうだったのかと思う知識をたくさん教えていただきました。(道長は三郎ではなく、五郎であることや紫式部の名前はわかっていないので、まひろは創作であったり、清少納言を演じるファーストサマーウイカは関西弁でよくしゃべる雰囲気が清少納言に似ているとの事)
いつもは福田美術館とセットの企画が多いなかで、今回、嵯峨嵐山文華館独自となっていることで、その力の入れようを感じました。