4.0
玉はきれいだねえ
キービジュアルにもなっている翡翠白菜花瓶は
葉のみずみずしさも、その上に群がるコオロギの生々しさも含め
「おおっ」と感じてしまう逸品だ
これは生で観ないとちょっと感じが伝えづらい
やはり翡翠に目が行ってしまうが
中国絵画もぐっと目を引き付ける
非常にコンパクトな展示ではあるが、中国美術の魅力がぎゅっと濃縮された展示だ
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松岡美術館は実業家 松岡清次郎が蒐集した美術品を公開するため、1975(昭和50)年に設立された私立美術館です。1917(大正6)年貿易商から身を起こした清次郎の理想は、自らの眼にかなった「美しいもの」を追い求め、蒐めていくことでした。
今回は、清次郎が東洋陶磁蒐集のため欧米のオークションに参加するうちにコレクションした、北斉〜唐時代の小金銅仏や明〜清時代の漆器、陶磁器、絵画、清時代の翡翠や白玉などの玉器を展観します。
明清絵画の精華、清時代の仿古を映す玉器、人気の天球瓶
館蔵の明清絵画より、今回はとくに板倉聖哲(まさあき)東京大学東洋文化研究所教授による監修のもと画冊と画巻の優品を選りすぐり、前期に明代、後期に清代の作品を紹介します。昨年の展示でかなわなかった題字や跋文も可能な限り展観し、明清時代の画家と文化人との交流も映し出します。会期中の頁替えも予定しています。
館蔵の清朝玉器の中から、台湾故宮博物院の《翠玉白菜》に通じる超絶技巧を堪能できる《翡翠白菜形花瓶》とともに、古代中国の青銅器にあらわされた饕餮(とうてつ)文や虁鳳(きほう)文を彫り込んだ作品も展示され、清時代に高まった仿古の潮流を味わうことができます。玉器の多くが再開以後初公開で、22年ぶりの展示作品もあります。また、松岡美術館の代表作品である、世界に数点しか存在しない明時代初期の名品《青花龍唐草文天球瓶》も展示されます。
会期 |
2023年10月24日(火)~2024年2月11日(日・祝)
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会場 |
松岡美術館
![]() |
住所 | 東京都港区白金台5-12-6 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 |
月曜日(祝日の場合は翌平日)、 年末年始 12月29日(金)〜2024年1月4日(木) |
観覧料 | 一般 1,200円 25歳以下 500円 高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方 無料 |
TEL | 03-5449-0251 |
URL | https://www.matsuoka-museum.jp/ |
4.0
キービジュアルにもなっている翡翠白菜花瓶は
葉のみずみずしさも、その上に群がるコオロギの生々しさも含め
「おおっ」と感じてしまう逸品だ
これは生で観ないとちょっと感じが伝えづらい
やはり翡翠に目が行ってしまうが
中国絵画もぐっと目を引き付ける
非常にコンパクトな展示ではあるが、中国美術の魅力がぎゅっと濃縮された展示だ
4.0
翡翠の工芸品がお目当てでしたが、行ってみてびっくり。
隋から唐の小さな金銅仏。明から清の堆朱に、陶磁器、絵画、いろいろ拝見できて素晴らしい!
堆朱は大きな作品が多く、超絶技巧と大きさに圧倒されました。
絵画は、巻子仕立てはすべて広げられ、冊子仕立ては全ページが並び、絵や賛も全て拝見できるのは、なかなかない機会かと。
翡翠と陶磁器は、松岡美術館の代表作ばかり。
宝箱を覗いたようで、素晴らしかったです。
「松岡翁 晩年の眼力」は、昭和の日本画と洋画でした。テーマはいろいろですが、力強い印象を受ける作品が多かったように思います。
最近の作品は展示の機会が少ないそうで、これもまたなかなかない機会かと思いました。
駅から美術館までの銀杏の紅葉も楽しめ、よい休日になりました。
アートアジェンダ様、チケット、ありがとうございました。
5.0
中国美術に興味があり楽しみにしてたのですが
他にやっていた別の展覧会も同じ館内で展示しており
3つの展示を見ることが出来てとても満足度の高かったです。
エジプトのミイラを入れていた棺桶も展示されていて怖かったけど近くで細部まで見れてとても良かった。
常に2つか3つの展示を同時開催している様子なので
また次回気になる展覧会があれば伺いたいと思っています。
目黒駅からバスで五分ほどの閑静な場所にあり人が少ないので好きなだけゆっくり見ることができますので大変おすすめです。
3.0
松岡美術館の展示作品はすべて自前だと聞いていたので、毎回スゴイなぁと思っていたんですが、今回も凄かったですね(笑)
翡翠や玉が大きすぎて、天然とは思えない。そして、なぜ翡翠で白菜を作る?
白菜の横に大根のようなものがくっついているんですが、大きさ的にラディッシュにしか見えない。しかも「翡翠白菜形花瓶」というからには花瓶ですが、どんな花を生けるのか想像もつかない。見れば見るほど、疑問・妄想が膨らむ楽しい作品です。
陶磁器では、静嘉堂文庫美術館の「二つの頂展」で見た「青花臙脂紅龍鳳文瓶」に絵柄のよく似た「青花胭脂紅双鳳文扁壺」がありました。「大清乾隆年製」銘も一緒の作品がどんな経緯でそれぞれの美術館に収まったのか、そのあたりが気になるー。
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青花龍唐草文天球瓶 景徳鎮窯 明時代 永楽期
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