長谷川潔 1891-1980展
― 日常にひそむ神秘 ―

町田市立国際版画美術館

  • 開催期間:2022年7月16日(土)~2022年9月25日(日)
  • クリップ数:32 件
  • 感想・評価:5 件
長谷川潔 1891-1980展 ― 日常にひそむ神秘 ― 町田市立国際版画美術館-1
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長谷川潔《アカリョムの前の草花(草花とアカリョム)》1969年 メゾチント 269×360mm 町田市立国際版画美術館
長谷川潔《歩める男『仮面主催洋画展覧会出品目録』》1913年、木版、151×112㎜ 町田市立国際版画美術館
長谷川潔《思想の生れる時》1925年、ドライポイント・手彩色、126×98㎜ 町田市立国際版画美術館
長谷川潔《アレキサンドル三世橋とフランスの飛行船》1930年、メゾチント、137×307㎜ 町田市立国際版画美術館
長谷川潔 仏訳『竹取物語』挿絵 1934(1933)、エングレーヴィング、148×100㎜ 町田市立国際版画美術館
長谷川潔《コップに挿した枯れた野花》 1950年、エングレーヴィング、282×228㎜ 町田市立国際版画美術館
長谷川潔《開かれた窓》1951年、エングレーヴィング、297×225㎜ 町田市立国際版画美術館
長谷川潔《狐と葡萄(ラ・フォンテーヌ寓話)》1963年、メゾチント、359×266㎜ 町田市立国際版画美術館
長谷川潔《時 静物画》1969年、メゾチント、269×360㎜ 町田市立国際版画美術館
長谷川潔《横顔》1970年、メゾチント、361×268㎜ 町田市立国際版画美術館
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

長谷川潔は1910年代半ばに文芸同人雑誌『仮面』の版画家として創作活動を開始し、1918年に日本を去って以来パリを拠点に活動した銅版画家です。サロン・ドートンヌやフランス画家・版画家協会に所属してパリの画壇で高く評価されたほか、フランスでは文化勲章、日本では勲三等瑞宝章を授与されるなど、芸術家としての功績がたたえられています。

国際版画美術館は2018年度にこの版画家の展覧会を開催しました。本展はその展覧会をベースに、最初期の作品から1970年代の銅版画までを年代順に展示するとともに、関連作家の作品も展示、全体を約165点で構成するものです。また挿絵本の傑作である仏訳の『竹取物語』について、挿絵頁を可能な限り多く展示します。

深い精神性が反映された長谷川潔の深遠な表現世界に、あらためて向き合って見てください。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年7月16日(土)~2022年9月25日(日)
会場 町田市立国際版画美術館 Google Map
住所 東京都町田市原町田4-28-1
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
  • ※土・日・祝日は10:00~17:30(最終入場時間 17:00)
休館日 月曜日 
7月19日(火)、9月20日(火)
※但し、7月18日(月)、9月19日(月)の祝日は開館
観覧料 一般 800円(600)
大・高生 400円(300)
中学生以下 無料
  • ※( )内は20名以上の団体料金
    ※7月16日 (展覧会初日) は無料
    ※7月27日、8月24日はシルバーデー(毎月第4水曜日は満65歳以上の方無料)
    ※身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者保健福祉手帳を提示の方と付き添いの方1名は半額割引
    ※リピーター割引、ウェブクーポン割引、タクシー割引、パスポート割引あり(詳細は美術館の公式サイトをご確認ください)
TEL042-726-2771
URLhttp://hanga-museum.jp/

町田市立国際版画美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

町田市立国際版画美術館 町田市立国際版画美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

長谷川潔展

以前からメゾチントの深い静寂に惹かれていました。今回、メゾチント以外の作品を見ることができ、また同時代の画家、版画家、詩人らと交流を持っていたことを知ることができて、とても有意義でした。同じ頃にパリで活躍していたはずの藤田嗣治の名前が出てこなかったので、調べてみたいと思っています。

THANKS!をクリックしたユーザー
さいさん

5.0

全てにおいて見応え十分!!

『長谷川潔 1891-1980展― 日常にひそむ神秘 ―』
@町田市立国際版画美術館
開催期間:2022年7月16日(土)〜2022年9月25日(日)

近代・現代の銅版画をリードした長谷川潔展を鑑賞。
エングレーヴィング、メゾチントなどの技法を昇華させた技法や構図を
間近でゆっくり見ることができたのは、至福の時間でした。
彼が影響を受けたルドンをはじめとする関連作家の作品もあわせると約160点以上が展示されており、
作品といっしょに制作の背景や生涯を辿ることができる流れとなっています。

明暗をはっきりつけた風景画、野花や静物画などの代表的な作品からだけではなく、
全ての作品から東洋×西洋、フランスでの暮らし×日本的な思想が感じられました。

個人的な1番の感激作品は、レースと野花を精緻な線で描いたもの。全てにおいて素晴らしく、美しかったです。

ミニ企画展『文明開化 の子どもたち― 浮世絵 に描かれた遊びと学び―』も良かったのでお時間あれば併せてぜひ!
今春、パリで開催した展覧会の凱旋展です。同館所蔵の明治浮世絵を展示。
※ジョルジュ・ビゴーの作品もありました※

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シンディさん

5.0

版画家、長谷川潔の生涯とその作品を俯瞰する

長谷川潔というと一本のニレの木が人のように見える《一樹》(1941年)とか黒い背景にオブジェが浮き上がるメゾチントによる静物画を思い出すのですが、その半生については、あまりよく知なかった。今回の展示で、その始まりから終わりまで、そのおおまかなところを作品を通して知ることができました。印象深いのは長谷川がルドンの影響を受けたこと。ルドンに会いたくてフランスに渡ろうとしたのですが、第一次世界大戦のおかげでなかなか渡仏できず、渡仏できたのはルドンの死後だった、とのこと。

平日に訪問したためか、展示会場はすいていて、じっくり拝見できました。作品は一部撮影可で、撮影できるかどうかのサインも分かりやすいものでした。解説のテキストは撮影不可ですが、すべてサイトからダウンロードできるようになっていて、なかなか親切です。

町田市立国際版画美術館は、小田急の町田駅から徒歩で15分程度。芹ヶ谷公園のなかにあり、谷底にある感じ。開館は1987年4月。

THANKS!をクリックしたユーザー
xinxinさん、nkさん、morinousagisanさん

5.0

美しき静寂の長谷川潔世界に浸れる

コラム的長谷川以外の作品を除いても、約140点ほど。圧巻の展覧会。
猛暑に緻密で静かな長谷川作品は心に涼やかだった。
エングレービング作品もメゾチント作品も十分すぎるほど展示されている。
『竹取物語』の挿絵ページも十分に堪能できる。
探求の末多様な手法に挑んでいるが、どれもさすが長谷川作品、完成度の高さに驚かされる。
どの作品も刷り・状態も良く、美術館の所蔵品のすごさがうかがわれる。
展示レイアウトも余裕があり、実に見やすかった。
約35点ほど撮影可能。
7/27(水)午後1時半入館。
シルバーデーだったため人はいたが、それでも空いていた。

THANKS!をクリックしたユーザー
xinxinさん、Audreyさん

5.0

行ってよかった!

普段は、カラフルな印象派が好きなのですが、いつもと違った作品を鑑賞することで、アートの視野か広がりました。
色んなスタイルに興味を持ち始めました。

THANKS!をクリックしたユーザー
Audreyさん

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出展作品・関連画像IMAGES

長谷川潔《アカリョムの前の草花(草花とアカリョム)》1969年 メゾチント 269×360mm 町田市立国際版画美術館

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長谷川潔《コップに挿した枯れた野花》 1950年、エングレーヴィング、282×228㎜ 町田市立国際版画美術館

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