4.0
柔らかくも、すべてに平等な観測者
なんとも平等な観測者の様な眼を持つ作者だ。
柔らかな作風なのだが、大自然も日常の場面にも、不思議に作為を感じられない視点がすごい。シリーズテーマはそれぞれあるのにすべてが等しい。怖そうな大自然の風景も赤ちゃんを撮るのも同じ。
大画面動画でもそのテイストは変わらず、ただただ鑑賞者に委ねられる。
ここまで外連味を消す作品群はとても興味深かった。
収蔵品展074「連作版画の魅力」もかなり良かった。李禹煥作品が多数。ぜひこちらもお忘れ無く。
10/18、10時半入館。混雑無し。撮影可