5.0
狩野派・土佐派の概要把握
流石に両派を網羅したような作品群ではないものの、概ね両派を代表するような絵師の作品(流石に永徳はないけど)を鑑賞することができる。個人的には再興後の土佐派の作品が好み。
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約400年の長期にわたって、日本の画壇に君臨した狩野派。その祖である狩野正信(1434?~1530)は、室町時代に漢画の絵師として頭角を現し、流派の礎を築きました。
一方、伝統的な絵画様式であるやまと絵の流派である土佐派は、狩野正信と時を同じくして登場した土佐光信(1434?~1525)の活躍により栄華を極めました。その後、日本の画壇は狩野派が制しますが、土佐派の命脈も途切れず、江戸時代前期に宮廷の絵師として見事に復活を遂げました。
この展覧会では、根津美術館が所蔵する狩野派と土佐派の作品を中心に、室町~江戸時代に幕府や宮廷の御用を務めた絵師たちの作品を紹介します。
会期 |
2021年2月25日(木)~2021年3月31日(水)
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会場 |
根津美術館
![]() |
住所 | 東京都港区南青山6-5-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 |
観覧料 | 【オンライン日時指定予約】 一般 1,300円 学生 1,000円 【当日券(窓口販売)】 一般 1,400円 学生 1,100円
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TEL | 03-3400-2536 |
URL | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
5.0
流石に両派を網羅したような作品群ではないものの、概ね両派を代表するような絵師の作品(流石に永徳はないけど)を鑑賞することができる。個人的には再興後の土佐派の作品が好み。
5.0
流派ごとにいろいろな特徴がわかりやすく解説されているとともに、その系譜の流れやつながり方が楽しくわかるようになっているのが良かったです。
4.0
なんかいい覚え方ないの?って思って検索したら、こんなの見つけた。
マサの元へとサンタ行く
正信(まさのぶ)・元信(もとのぶ) 永徳(えいとく) 山楽(さんらく)・探幽(たんゆう)
「ベック式!難単語暗記法ブログ」サイトより。
受験生のために、ゴロ合わせをいろいろ紹介している。
ただ、展示室には、尚信 安信 益信 栄信 養信…狩野派、一筋縄ではいかない。
結局良かったのは、伝狩野元信「四季花鳥図屏風」と、狩野探幽の「両帝図屏風」だった。
大きさと華やかな感じが、これぞ狩野派と見ごたえあり。
土佐派は、戦国時代に衰退してしまったのを、復活させた土佐光起(トサミツオキ)を今回は押さえておいたらいいかな。
「源氏物語朝顔図」「藤原家隆像」は、細密で美しい描写で、宮廷絵所預のお仕事に復帰できた実力を感じる。
第1、第2展示室で終わってしまって、これだけ?ってなったが、2階ではひな祭りらしい取り合わせの茶道具と御伽草子が楽しめた。
解説の「絵はうまくないが…」的な説明通り、ゆるーい「賢学草紙絵巻」と「玉藻前物語絵巻」がおもしろい。昔ばなしって不思議な魅力があるね。
文字にすると動物虐待感しかないが、シッポが2つある狐を退治するために、犬をキツネに見立てて弓の練習をしているようすがカワイイ。
お庭で梅を眺めるのもよし。
カフェでお茶もよし。
トータルでリフレッシュできた。
追加情報
東博で狩野派に関する展示あり。
内容は「1089ブログ」でも解説されている。
「木挽町狩野家(こびきちょう かのうけ)の記録と学習」2021/02/09 ~ 2021/03/21
3.0
根津さんちの狩野派展、淡白です。
周文~正信~元信~探幽~江戸狩野と永徳は無いにしても
館蔵コレクションで展観出来るのはやはりスゴイんですけども。
特筆すべき点が無いのも確か。
2階ではヘタヘタ室町絵巻が楽しめます。
茶道具では金継ぎ高麗茶碗がカッコイイ。
当日入館は出来るものの、依然として当日予約不可は大変不便であります。
4.0
会場入口に展示リストの他に狩野派土佐派の略系図が置いてあり、手を取り見ると、展示作品の絵師はゴシック体で記入されています、時系列でバランス良く作品がセレクトされているのがわかります。渋い稀少な絵師の作品も。派内の時代毎の作風の変遷、絵師の特徴が看取出来ます。鶉図3幅の比較展示、たっぷり展示してある室町脱力系絵巻は目玉の一つです。
4.0
狩野派がメインでしたが、土佐派のコーナーに心惹かれました。
土佐派の3人がそれぞれ鶉を描いた掛け軸が3幅並んでいて、羽のもふもふ感がとても写実的で感心しました。
2階は御伽草子が2つ、ほぼ全巻展示されていました。賢学草子絵巻は道成寺のストーリーにそっくり、玉藻前物語絵巻はちょっと太めの九尾の狐にぷぷっ。崩し字の解説は私には読めませんが、解説がくわしく絵を見ながらストーリーを追えて、楽しめました。
出品目録を見ると、今回は展示替えは無いようです。
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四季花鳥図屏風(左隻) 伝 狩野元信筆 日本・室町時代 16世紀 根津美術館蔵
四季花鳥図屏風(右隻) 伝 狩野元信筆 日本・室町時代 16世紀 根津美術館蔵
両帝図屏風(左隻) 狩野探幽筆 日本・江戸時代 寛文元年(1661)根津美術館蔵
両帝図屏風(右隻) 狩野探幽筆 日本・江戸時代 寛文元年(1661)根津美術館蔵
観瀑図 伝 狩野正信筆 日本・室町時代 16世紀 根津美術館蔵 小林中氏寄贈
源氏物語朝顔図 土佐光起筆 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
羅陵王図 伝 土佐行秀筆 日本・室町時代 15世紀 根津美術館蔵 植村和堂氏寄贈
賢学草紙絵巻(部分) 日本・室町時代 16世紀 根津美術館蔵
赤楽茶碗 銘 ハッサイ 伝 楽道入作 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵