4.0
収蔵作品、全部出し
田中一村の作品をまとめて観たのは、2004年の大丸札幌店で「田中一村展」を観て以来かも。
最初に見た一村の作品が「奄美の杜~クワズイモとソテツ~」で、うっそうと茂る植物や深い緑に「ルソーみたいだ」という印象を持ったものでした。
そんなこともあり、個人的には奄美時代の植物が描かれた作品が好きなのですが、現在100点を超える作品を所蔵している千葉市美術館が、その作品すべてを初めて一堂に展示するということで見たくなり、足をのばしてみることに。
全体的にはキービジュアルにもなっている奄美時代の作品「アダンの海辺」をゴールとして、そこに至るまでの一村の画家人生をたどるような展示でした。
奄美のジャングルのような植物の作品はなかったけれど、そんな中でも何故かマッチョな感じの「軍鶏図」が印象に残りました。
また、今回千葉市美術館には初めて訪れましたが、1階部分にある「さや堂ホール」でも展示をしていたので立ち寄れたし、コレクション展(名品選2020)もよかったです。