田中一村展 ―千葉市美術館収蔵全作品

千葉市美術館

  • 開催期間:2021年1月5日(火)~2021年2月28日(日)
  • クリップ数:23 件
  • 感想・評価:8 件
田中一村展 ―千葉市美術館収蔵全作品 千葉市美術館-1
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田中一村《アダンの海辺》昭和44年(1969) 個人蔵(千葉市美術館寄託)©2020 Hiroshi Niiyama
田中一村《椿図屏風》昭和6年(1931) 千葉市美術館蔵 ©2020 Hiroshi Niiyama
田中一村《彼岸花》昭和初期 川村コレクション(千葉市美術館寄託)©2020 Hiroshi Niiyama
田中一村《仁戸名蒼天》昭和35年(1960)か 個人蔵(千葉市美術館寄託)©2020 Hiroshi Niiyama
田中一村《夕日》昭和16,17年(1941,42) 千葉市美術館蔵(川村コレクション)©2020 Hiroshi Niiyama
田中一村《奄美の海》昭和50年(1975) 個人蔵(千葉市美術館寄託)©2020 Hiroshi Niiyama
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

田中一村(1908-1977)は、千葉市に20年住み、50代になって奄美大島に移住し亜熱帯の花鳥や風土を題材にした独特の日本画を描くも、生前それらの作品を公表する機会もなく無名のまま没しました。没後ブームのようにして全国に知られるようになったこの日本画家について、作品の基礎的な調査に立ち返り、画家の新たな全体像を示して大きな反響のあった「田中一村 新たなる全貌」展(2010年、千葉市美術館ほか)から10年。この間に千葉市美術館に収蔵された田中一村の作品は寄託を含めて100点を超え、2018年度には、一村の最大の支援者であった川村家より、残る作品・資料の寄贈等を受けました。本展はそれらの総てを初めて一堂に展示し、画家の生涯の未知の側面を探ろうとするものです。

※館内にて新型コロナウイルス感染拡大防止対策を行っております。
体調のすぐれない方の来館はご遠慮ください。
咳エチケット、マスク着用、手洗い・手指の消毒の徹底にご協力ください。
※内容やイベントが変更になる場合があります。最新の状況は千葉市美術館ホームページをご確認ください。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2021年1月5日(火)~2021年2月28日(日)
会場 千葉市美術館 Google Map
住所 千葉県千葉市中央区中央3-10-8
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 1月18日(月)、2月1日(月)
観覧料 一般 600円(480円)
大学生 400円(320円)
小・中学生、高校生無料
  • ※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
    ※( )内は前売り、市内在住の65歳以上の方の料金
    ※前売券は千葉市美術館ミュージアムショップ(12月28日まで)、ローソンチケット(Lコード:34558)、セブンイレブン(セブンチケット)、千葉都市モノレール「千葉みなと駅」「千葉駅」「都賀駅」「千城台駅」の窓口にて1月4日まで販売(1月5日以降は当日券販売)
    ※本展チケットで、5階常設展示室「千葉市美術館コレクション名品選2020」もご覧いただけます。
    ※「ブラチスラバ世界絵本原画展」との共通料金 一般1,000円(800円)、大学生700円(560円)
    ※ナイトミュージアム割引:金・土曜日の18:00以降は観覧料半額
TEL043-221-2311
URLhttps://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/isson-tanaka/

千葉市美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

収蔵作品、全部出し

田中一村の作品をまとめて観たのは、2004年の大丸札幌店で「田中一村展」を観て以来かも。
最初に見た一村の作品が「奄美の杜~クワズイモとソテツ~」で、うっそうと茂る植物や深い緑に「ルソーみたいだ」という印象を持ったものでした。

そんなこともあり、個人的には奄美時代の植物が描かれた作品が好きなのですが、現在100点を超える作品を所蔵している千葉市美術館が、その作品すべてを初めて一堂に展示するということで見たくなり、足をのばしてみることに。

全体的にはキービジュアルにもなっている奄美時代の作品「アダンの海辺」をゴールとして、そこに至るまでの一村の画家人生をたどるような展示でした。
奄美のジャングルのような植物の作品はなかったけれど、そんな中でも何故かマッチョな感じの「軍鶏図」が印象に残りました。

また、今回千葉市美術館には初めて訪れましたが、1階部分にある「さや堂ホール」でも展示をしていたので立ち寄れたし、コレクション展(名品選2020)もよかったです。

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シンディさん
  • 1
  • BY Tar

5.0

やっと見られました

Covid19感染拡大で、県境を超えていくことができないかもしれず、気をもみました。
会期始まってすぐ、混まないうちに、平日の空き時間で行ってきました。
むかし、新宿の三越で展覧会があり、まぶしいような南国の、ゆったりとした画風の、おだやかな絵でした。とても混んでいて、会場のそとは新宿の雑踏でした。
今回は、千葉美の広い会場、人はさすがに少ないですし、展示もゆったりしており、とても充実した観賞ができました。
ほかにも見たい作品があるのですが、やはり奄美でないと見れないでしょうかね。
千葉ゆかりの方、長く支えた支援者も千葉の方と知り、今回の企画を大いに納得したものです。その、功績大なる川村家からの『川村コレクション受贈記念』の、素晴らしい節目となる展示でありました。
併催のプラチスラバ絵本原画展、また、常設展も見どころ十分で、非常に満足した訪問になりました。

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Toshinoさん

4.0

味(大味)な魅力

画業はもちろん、評価のされ方もユニークな画家と聞き及んでいた田村一村を、ようやく見ることが叶いました。千葉市美、混んでましたし、「ゆかり」の地としての人気も、お客さんの間から強く感じられるものでした。絵は、当時評価されなかったとは言え、一度評価が付いた後に見れば、なるほど大味であるけれど、ダイナミックなキャッチーさがあって、たいへん魅力的でした。

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Toshinoさん

5.0

行く価値あり❣️

コロナ禍ですし、一度は行くのを諦め、図録だけ取り寄せました。図録を見るうち本物を見たい気持ちが日に日に増して、本日結局行きました。行って大正解でした。
『アダンの海辺』は、離れて見ても、近寄って見ても、一村の気迫が感じられます。
奄美時代の大作が少なく、全体に小作品が多いけれど、一村自身の歩んできた絵人生を垣間見れる構成で、とても楽しい時間を過ごせました。

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Toshinoさん、他1人

5.0

初一村!

 いつか見たいと渇望していた田中一村作品。地元から千葉まで行くには2時間近くかかるけど、奄美行くより近いから、これは逃すべからず。

 閻魔大王への土産ができたと自賛した渾身作、見てきました!
 もう、すごい。砂浜や波の表現が見たことない。肉眼でみても細かすぎてよくわからなかったから、持参した拡大双眼鏡でよく見た。でも、もっとわからなくなった!
 う~ん、すごい。唸るしかない。
 もっと作品を見たい!

 暑い場所は苦手なんだけど、一村を見るためだけに奄美に行くということもありだと思う。

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Toshinoさん、他1人

4.0

田中一村人気を実感

平日昼でも入場まで列が。この人気が一過性のものか定着するか?展示は画業初期から晩年まで画業を概観出来る構成になっております。米邨号の南画タッチの作品多数、ただ奄美時代の作品を多数観たい所です。常設展示が素晴らしい!一村と美術学校時代同期の魁夷、橋本明治、加藤栄三の作品、川又派の美人画、英泉の肉筆「古督図」を筆頭に優品揃い、やはり浮世絵は千葉市美ですね。

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Toshinoさん、シンディさん、他1人
  • 3
  • BY TK

4.0

評価の変遷

父親の指導があって神童だったようで12歳の作品から展示されていた。せっかく入った東京美術学校も2ヶ月で退学、それでも官展に入っていたのが、しだいに埋没。晩年の奄美大島に移り住んでの作品が死後に再評価された。評価の浮沈が大きかった画家だ。わずか2ヶ月の東京美術学校だったが、常設展で東山魁夷、橋本明治と同期だったことがわかる。

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Toshinoさん、他2人

5.0

初めて知った

この展覧会に行くまで田中一村のことは全く知らなかった。まるでゴッホのように生前には評価されることなく、死後に評価された田中一村。職業画家としての膨大な色紙の数を見ると、おそらく心優しい人だったんだろうなあと思った。初期の作品から最後の奄美時代の作品への移り変わりは苦難の人生を歩んだ田中一村の生涯をなぞっているようでとても興味深かった。

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田中一村《アダンの海辺》昭和44年(1969) 個人蔵(千葉市美術館寄託)©2020 Hiroshi Niiyama

田中一村《椿図屏風》昭和6年(1931) 千葉市美術館蔵 ©2020 Hiroshi Niiyama

田中一村《彼岸花》昭和初期 川村コレクション(千葉市美術館寄託)©2020 Hiroshi Niiyama

田中一村《仁戸名蒼天》昭和35年(1960)か 個人蔵(千葉市美術館寄託)©2020 Hiroshi Niiyama

田中一村《夕日》昭和16,17年(1941,42) 千葉市美術館蔵(川村コレクション)©2020 Hiroshi Niiyama

田中一村《奄美の海》昭和50年(1975) 個人蔵(千葉市美術館寄託)©2020 Hiroshi Niiyama

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