5.0
人物の表情に注目
横山華山という名前が気になり少ない情報の中で曽我蕭白に私淑したことを知りさらに興味を持って今回初めて見させてもらいました。
自分の予想を超える驚きと感動があり久しぶりにわくわくするような絵にも出合いました。墨の濃淡や線質が良いことはもちろん各人物の表情が素晴らしいです。
祇園祭絵巻の小さな人物一人ひとりが楽しそうで作者の優しそうな人柄がうかがえます。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 306 の美術館・博物館と 631 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
横山華山(1781/4~1837)は、江戸時代後期に京都で活躍した絵師です。幼少の頃から曾我蕭白の絵に触れて独学し、岸駒に入門した後、呉春に私淑するなど、多くの流派の画法を身につけ、絵の幅を広げました。
伝統や形式を重んじる諸画派には属さず、自由な画風と筆使いで人気を博し、その名声は当時日本中に広がっていました。海外からも早くから評価され、欧米の美術館に優品が多数所蔵されています。著名な画家を記した番付や、夏目漱石の作品に名前が登場するなど、明治から大正の頃までは世間に知られた存在でした。
華山は人物画、花鳥画、山水図など幅広い画題に秀いでていましたが、なかでも風俗画や祭礼図は真骨頂で、細やかな描写に目が奪われます。
本展では、上下巻あわせて30mにおよぶ晩年の大作《祇園祭礼図巻》を一挙に公開するほか、ボストン美術館や大英博物館に渡った海外の作品も里帰りします。
曾我蕭白や弟子たちの作品もあわせた約120点で、華山の多彩な画業を系統立てて紹介する初めての回顧展です。
かつて有名であったにも関わらず、忘れ去られてしまった画家の全貌を掘り起こし、その魅力に光を当てます。
会期 |
2019年7月2日(火)~2019年8月17日(土)
|
---|---|
会場 | 京都文化博物館 Google Map |
展示室 | 京都文化博物館 4・3階展示室 |
住所 | 京都府京都市中京区三条高倉 |
時間 |
10:00~18:00
|
休館日 |
月曜日 7月8日(月)、7月22日(月)、7月29日(月) |
観覧料 | 一般 1,400円(1,200円) 大高生 1,100円(900円) 中小生 500円(300円)
|
TEL | 075-222-0888(代表) |
URL | http://kazan.exhn.jp/ |
◆ 講演会「《祇園祭礼図巻》と祇園祭の歴史」
講師:
吉田雅子氏(京都市立芸術大学教授)
八反裕太郎(本展監修・頴川美術館学芸員)
橋本章(京都文化博物館学芸員)
日時:7月6日(土)10:30~12:00
会場:京都文化博物館3Fフィルムシアター
(定員150名)
参加費:無料
※当日先着順、要本展覧会入場券(半券可)
◆ 講演会「忘れられた天才絵師」
講師:森道彦(京都文化博物館学芸員)
日時:7月13日(土)10:30~12:00
会場:京都文化博物館3Fフィルムシアター
(定員150名)
参加費:無料
※当日先着順、要本展覧会入場券(半券可)
◆ 講演会「京と東北をつなぐ紅花の風景」
講師:土生和彦氏(宮城県美術館学芸員)
日時:8月10日(土)10:30~12:00
会場:京都文化博物館3Fフィルムシアター
(定員150名)
参加費:無料
※当日先着順、要本展覧会入場券(半券可)
◆ 「祇園祭宵山記念」特別観覧会
学芸員による《祇園祭礼図巻》の作品解説(約40分)後、貸切で特別観覧をしていただきます。祇園祭の宵山にお出かけの前に展覧会をお楽しみください。
日時:7月16日(火) 17:30~19:45
会場:京都文化博物館 5階ミュージアムギャラリー、展示室(定員80名)
参加費:1,600円(税込)
※ご参加の方に絵ハガキをプレゼント
※セブンチケット、ローソンチケットにて販売します。
◆ 学芸員によるギャラリートーク
日時:7月19日(金)、7月26日(金)、
8月2日(金)
※各日とも18:00から30分程度、展示室内にて行います。
※事前申込不要、当日の入場者に限ります。
5.0
横山華山という名前が気になり少ない情報の中で曽我蕭白に私淑したことを知りさらに興味を持って今回初めて見させてもらいました。
自分の予想を超える驚きと感動があり久しぶりにわくわくするような絵にも出合いました。墨の濃淡や線質が良いことはもちろん各人物の表情が素晴らしいです。
祇園祭絵巻の小さな人物一人ひとりが楽しそうで作者の優しそうな人柄がうかがえます。
5.0
≪坊ちゃん≫にも出てくるという「横山華山」。
が!私は全く知らず、今回の展覧会で初めて知ることができました。
時に力強く、時に優しく、そして細やかさもユーモアもあり…と、とてもバリエーション豊かな画風で見る者を飽きさせない展示でした。
中でも、説明にもあった「風俗画」「祇園祭」は本当に素晴らしく、人物たちもイキイキとしていて見ていて楽しくなったり感心したり、とずっと見ていられるなぁ、という感じでした。
どうやら昭和に入って忘れ去られていった画家のひとりだそうですが、今回このような展示で「横山華山」という画家を知ることができて本当によかったです。
ありがとうございました!
3.0
チケットを頂いて、展覧会を見て来ました。
たぶん多くの人も同様だと思うのですが、私はこの画家を今年の初めに展覧会予定を見るまで知りませんでした。
この展覧会自体が「まだいた、知られざる天才絵師!」と謳うぐらいなので、知名度は高くはないと思います。
いろいろな画家の再評価が‘流行’する今、都合のいい展覧会なのかもしれません。
声をかけた友人も「知らない画家だな・・・」と言うし、知らない画家を知る機会だという気持ちで出掛けました。
会場に入ってすぐのあたりはさすがに驚くような腕を発揮した作品が続きましたが、数点ごとにがらっと画風が変わるのです。
解説に書いてあったことですが、特定の流派にとらわれることなく作品を描き続けたようです。
さらに、絵のジャンルも描くモチーフも次々と変わります。
よく言えば同じような作品が続いて飽き気味になることはないのですが、私の場合はあまりにも画風もモチーフも変わり、また突然以前のものに戻ったりして、1人の画家のオリジナリティのようなものがつかめませんでした。
つまり、会場を一通り見終わったあとで、「横山華山の特徴はつかめたか」と言われると、正直なところ、答えは「ノー」でした。
決してつまらなかったということはないし、ましてや絵が下手だった(技術が拙かった)とは思わない(むしろ技術がありすぎてそれをすべて試してみた感じ)のですが、見終わっていまいち充実感の持てない展覧会でした。
5.0
忘れ去られた画家だったとは思えません。蕭白の模写も花鳥画も風俗画の人間の描写、全てが素晴らしい。特に祇園祭礼図巻の精緻さ線の美しさに驚きました。祇園祭の各々の山鉾と崋山の画いた山鉾が並べてパネルにしてあり、江戸時代の山鉾と今を比べて見る事ができます。形はほとんど変化が無い山が多い様に思えますが タペストリーは経年で変えられたのか違って見えました。
7/1開会式、内覧会。
ようやく京都での開催。
このような日が来るとはまだ現実とは思えず。父、伯父に見せたかった。
見れば見るほど、悲壮感のカケラもない飄々とした画風。
「あんなん描いてや」と頼まれれば、どんな絵でも楽しく描いた…readmore
5.0
昨年秋からの巡回展も夏の京都で終わります。
この規模で華山をまとめてみるチャンスはもう二度とないと思われるので、
(特に外国にあるものは)しっかりと目に焼き付けておきたい。
7/1に鑑賞。
祇園祭の山鉾の写真と比較したパネルがあり、いかに正確に描かれているかがわかる。
画風が多様で華山が何人もいるかのようだ。
紅花屏風は8/3~とのこと。
8/4,6再訪
地元のお客様たちの見方が面白かった。
花洛一覧図、それも拡大したものの前が一番の人だかり(笑)。
祇園祭礼図の見方も細かく、あれこれ言いながら楽しんでいる様子。
(ついにというかやっと終わりほっとしました。ありがとうございました。)
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
京都府で開催中の展覧会