5.0
北斎力、今も継続中です。
名古屋から遠路はるばる、行く価値充分の展覧会でした。北斎らしさはもちろん、意外な一面も堪能でき、あの大波を浴びたように感動が心身に満ちあふれました。同じフロアーのカフェで、北斎パフェにも舌鼓。東京タワーを間近に、レインボーブリッジの煌めきも眺めながら、最高な北斎1dayを満喫しました。
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北斎の代表作としては、国際的にも“Great Wave”と称されて名高い「神奈川沖浪裏」を含む、「冨嶽三十六景」シリーズ、19世紀のヨーロッパにおけるジャポニスムの流行の契機となった『北斎漫画』などが一般的に知られていますが、これらは、約70年に及ぶ北斎の画業のほんの一端にすぎません。
本展では、北斎の絵師人生を作風の変遷と主に用いた画号によって6期に分けて紹介します。
勝川派の絵師として活動した春朗期(20〜35歳頃)、勝川派を離れて肉筆画や狂歌絵本の挿絵といった新たな分野に意欲的に取り組んだ宗理期(36〜46歳頃)、読本の挿絵に傾注した葛飾北斎期(46〜50歳頃)、多彩な絵手本を手掛けた戴斗期(51〜60歳頃)、錦絵の揃物を多く制作した為一期(61〜74歳頃)、自由な発想と表現による肉筆画に専念した画狂老人卍期(75〜90歳頃)と、その壮大な画業を通覧。
国内外の名品、近年発見された作品、初公開作品を通じて、真の北斎に迫ります。
会期 |
2019年1月17日(木)~2019年3月24日(日)
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会場 |
森アーツセンターギャラリー
![]() |
住所 | 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52F |
時間 |
10:00~20:00
(最終入場時間 19:30)
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休館日 |
1月29日(火) 2月19日(火)、2月20日(水) 3月5日(火) |
観覧料 | 未定 |
TEL | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
URL | https://hokusai2019.jp/ |
5.0
名古屋から遠路はるばる、行く価値充分の展覧会でした。北斎らしさはもちろん、意外な一面も堪能でき、あの大波を浴びたように感動が心身に満ちあふれました。同じフロアーのカフェで、北斎パフェにも舌鼓。東京タワーを間近に、レインボーブリッジの煌めきも眺めながら、最高な北斎1dayを満喫しました。
5.0
北斎の作品はTVや雑誌などで沢山取り上げられていますが,タイトル通り,今まで見たことがない北斎が見られて満足でした.
5.0
若い頃から活動していろいろな思いもあったろうとおもいますが晩年まで活躍した事はホントに素晴らしいです。
今回はあまり見た事の無い若い頃の作品がたくさんありとても新鮮でした。ありがとうございました。
2.0
な春郎期、宗理期号時代の初期作品の数々。北斎初期作品は資料的に貴重ながら個人的には同時期の師匠春章らの作品の方が完成度は高いと
5.0
日曜15時ごろ行きましたが大混雑でした。
チケット売り場も長蛇の列でしたが、展示フロアでも入場制限のため列ができており、展示室内も並ばないと目的の絵が見れないほど、大変賑わっておりました。
作品の数がかなり多く、とても見応えがありました。
北斎の各時代ごとの構成となっており、彼の人生を追っていくのは楽しかったです。
漫画チックな表現や独特の構図、グラデーション等の色使い、当時の風俗の知見など、作品数もさることながら彼の天才ぶりに圧倒されました。
現代でも十分通ずる面白さがあります。
5.0
雨の水曜日、寒い夜に訪問、観光客も少なくゆっくり鑑賞できました。
ギメから、龍が来ており、太田の虎と対で展示、以前太田美術館でこの対を見たことがありますが、やはり素晴らしい一対です。国内にあってもなかなか見る機会がない作品も多く、堪能させていただきました。展示替えあり、それも楽しみです。
5.0
北斎の作品を時代の流れとともに見ながら、北斎の人生をも振り返るいい展示でした。これだけたくさん一度に北斎を見られるのもあまりないですし、何と言っても永田コレクションが東京で見られるのはこれが最後だそうです。
おすすめは音声ガイド。神田松之丞さんの講談「四谷怪談」を聴きながら、北斎のお岩を見てみてください。さわりだけですが、とても贅沢な体験ができると思います。
北斎の遊び心、探究心が楽しめる展示で、お風呂屋の組み立てキット、北斎のプルシアンブルーを始めとする色使いの工夫、風・雨・水や遠近法の表現方法に挑戦していた北斎が垣間見える作品が満載で、最後まで楽しく見ることができました。
図録を買わなかったことに激しく後悔。
5.0
北斎の浮世絵はあまりにも有名ですが、今回は春朗と名乗ったデビュー作から、九十老人卍と書かれた「雨中の虎図」迄、全仕事ぶりを展示してあって、圧巻でした。富嶽三十六景の神奈川沖浪裏はもちろん素晴らしかったのですが、初公開の「向日葵図」が心に残りました。
「雨中の虎図」と対になっている「雲龍図」も、迫力はあるのですが、なんとなく寂しげな感じを受けたのは、晩年の作品だと思うからでしょうか。
一方北斎漫画などは本当に面白く、本人も楽しんで描いたのだろうなと思いました。70年の長きにわたって、第一線の画家として活躍し続けるには、どれほどのエネルギーが必要だったのかとも思いますが、ご本人はもっともっと違う絵にチャレンジしたかったのかもしれませんね。
ちょっと混雑していて疲れましたが、観に行く価値のある展覧会でした。
4.0
新北斎展、結構良かったです。
東博常設でもしょっちゅう見ていますし、浮世絵展では北斎が無いことが無いとも言えるビッグネーム。
なので常に触れているような感じですが単独個展は久々のようです。
みんな大好き例の浮世絵はもちろん展示されていますが、今回面白いのは肉筆です。
画狂老人卍期が一番良かったのです。
近い将来、卍肉筆展が開催されると良いなぁ。
土曜開館すぐに行きましたが5~10分程度入場待ちがありました。
会場初っ端春朗期は大変込み合っているのでざっと飛ばしましょう。
映像コーナーを過ぎたあたりから人混みも落ち着きます。
肉筆画を中心に存分に楽しみました。
上着、手荷物はロッカーに預け、お手洗いを済ませておきましょう。再入場不可です。
流石の北斎、土日を中心にますます大混雑になると思います。
東京で永田コレクションを鑑賞出来る最後の機会です。
お早めにどうぞ。
5.0
あべのハルカスさんで開催された展覧会は、遠方かつ多忙により伺うことができなかったので、とても楽しみにしていました。
比較的空いていたこともあり、時代順にゆっくり鑑賞でき、改めて北斎好きを実感しました。
2.0
土曜日の午後、かなりの混雑でした。
展示の最後にある弘法大師修法図はいつまでも観ていたいと思いました。ポスターや映像で見たこの画がゾクゾクしてその印象の通りでした!
が、全体的に心躍る感じが無くて残念でした。最初は単色の版画が並び、来館者達の様子や雰囲気もワクワク感を醸し出していないのです。
平日のじっくり鑑賞出来る日に行ったなら別の感想となったかもしれません。初めて見る版画もありました。
5.0
まず、数の多さに圧倒された。細かい作品が多く照明は当然暗いし、ガラス越し、肉筆画は若干遠いこともあり、丁寧に見すぎると疲れてしまう。
多彩な画業を時代ごとに見られて大変面白かった。
旅をして絵を描き版画を描き、櫛や根付のデザインもして、漫画も描き、長い人生、本当に楽しかっただろうと思う。
5.0
画号に伴って、北斎の人生を追っていくような展示方法でした。
このタイプの展覧会は最近多いので特段目新しいとは思いませんでしたが、見たことのない「宗理」時代の作品などもてんじされていたり、と展示作品は面白かったです。グッズはあまり豊富でなかったので、ちょっと残念。後半の展示も楽しみです。
5.0
昨年大英博物館が葛飾北斎の真実を紐解く初の長編ドキュメンタリー映画を公開された(残念ながら見ていないが)。一昨年はNHKで北斎の娘お栄を扱ったドラマ「眩」の放映もあった。2016年秋には両国に「すみだ北斎美術館」がオープンした。都内でも常設以外で北斎作品が展示される機会はかなり多くある。私の子どもの頃には永谷園のお茶漬けにカードが入っていて集めもした。北斎は、大胆な構図に自由な発想で、ジャポニスムを巻き起こし、今もなお世界を魅了してやまない、あまりにも有名な絵師だ。有名な「冨嶽三十六景」シリーズや『北斎漫画』以外の名作も沢山。90歳まで生き、なお新たな絵画に挑戦を続けた北斎には、まだまだ知られていない“顔”があるらしい。この展覧会では、北斎約70年の絵師人生を作風の変遷と主に用いた画号によって6期に分けて紹介。日本初公開となる貴重な作品を含め、変わりゆく北斎の画業を概観している。北斎研究に生涯を捧げ、2000件を超える作品を有した研究者「永田生慈氏」のコレクションも展示されているが、今後は島根でしか見ることが出来ないため、今展が最後の機会だとか。北斎没後170年となる2019年に、新たな“北斎”を発見してみてはいかが。ついでに日本橋高島屋のサンタフェ リー・ダークスコレクション「浮世絵最強列伝-江戸の名品勢ぞろい!」も見られたらいいと思う。
小さい作品も多いが、とても空いていてじっくり見ることが出来た。
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「冨嶽三十六景 凱風快晴」 天保2年(1831)頃 島根県立美術館(新庄コレクション)
「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」天保2年(1831)頃 島根県立美術館(新庄コレクション)
「弘法大師修法図」 弘化年間(1844-47) 西新井大師總持寺
「円窓の美人図」 文化2年(1805)頃 シンシナティ美術館
Cincinnati Art Museum, The Thoms Collection- Given by Mrs. Murat H. Davidson in honor of her grandfather, Joseph C. Thoms, 1982.4