4.0
インスタレーション、暗い会場
世間的な評価をひとまず措くと、会場自体が写真と照明を使ったインスタレーションという印象。逆に言うと、個々の作品よりも、それらが全体として醸す雰囲気とか、世界観が印象深い展示でした。つまりは、作品個々の魅力は、もう一つ伝わりにくかったような。
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ポルトガルを代表する映画監督ペドロ・コスタ(1959-)による、日本最大規模で、東京では初めてとなる美術館での個展の開催です。コスタは、2018年にポルトのセラルヴェス美術館で開催された「Companhiaコンパニア」(ポルトガル語で「寄り添う」および「仲間」の意)展や、2022年から2023年にかけてスペイン各地を巡回した「The Song of Pedro Costa」展など、映画だけでなく展覧会という形式においても国際的に高い評価を受けてきました。
本展は、コスタが10代の頃に出会い深い影響を受けた、スティーヴィー・ワンダーのアルバム『インナーヴィジョンズ(Innervisions)』(1973)と同名のタイトルを掲げています。音楽を通して社会と個人の関係に迫ろうとしたこのアルバムの精神は、彼の映像制作の方法論とも深く響き合っています。
旧ポルトガル領アフリカのカーボ・ヴェルデ*1 から移住し、リスボンのスラム街フォンタイーニャス地区*2 で暮らす女性の過酷な日常を映し出した『ヴァンダの部屋』(2000)は、日本では 2004年に劇場公開され、新たなドキュメンタリー表現として、大きな反響を呼びました。このようにコスタの映画は、暗闇と光の強いコントラストと、静謐かつ緻密な画面構成のなかに、現実の断片をすくい上げ、社会構造に鋭く切り込み、新たな視座を提示してきました。
今回の展示では、ポルトガルで暮らすアフリカ系移民の歴史を照らし出した『ホース・マネー』(2014)など、コスタ作品において重要な役割を担う、ヴェントゥーラをはじめとする登場人物たちや、彼らが生きる場所に関わる映像作品に加え、東京都写真美術館のコレクションも紹介します。
コスタの映像表現とその背景にある歴史的・社会的文脈に触れることで、「インナーヴィジョンズ」という主題を考察していきます。
*1 カーボ・ヴェルデ共和国は西アフリカ沖にある火山群等からなる島国で、15世紀にポルトガルによって入植され、奴隷貿易の中継地として栄えたという歴史がある。1975年に独立。
*2 ポルトガル、リスボンにあったスラム街。多くのアフリカ系の住民が集まる移民街だった。コスタは、『骨』(1997)以降、『ヴァンダの部屋』(2000)、『コロッサル・ユース』(2006)でこの地区を舞台に映画制作を行っている。
◆ ペドロ・コスタ
1959年、ポルトガル・リスボン生まれ。リスボン大学で歴史と文学を学び、映画学校では詩人・映画監督アントニオ・レイスに師事。1989 年の長編デビュー作『血』がヴェネチア国際映画祭で注目を集め、その後『骨』(1997)や『ヴァンダの部屋』(2000)で国際的評価を確立。カンヌ国際映画祭や山形国際ドキュメンタリー映画祭など受賞歴多数。『ホース・マネー』(2014)でロカルノ国際映画祭最優秀監督賞を受賞し、『ヴィタリナ』(2019)で同映画祭金豹賞を受賞。アントン・チェーホフの戯曲『三人姉妹』に着想を得て制作した短編ミュージカル映画『火の娘たち』(2023)は第 76 回カンヌ国際映画祭で特別招待作品として上映され、各国で高い評価を得ている。
| 会期 | 2025年8月28日(木)~2025年12月7日(日) |
|---|---|
| 会場 |
東京都写真美術館
|
| 住所 | 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 |
| 時間 |
|
| 休館日 | 月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館) |
| 観覧料 | 一般 800円(640円) 学生 640円(510円) 高校生・65歳以上 400円(320円)
|
| TEL | 03-3280-0099 |
| URL | https://topmuseum.jp |
4.0
世間的な評価をひとまず措くと、会場自体が写真と照明を使ったインスタレーションという印象。逆に言うと、個々の作品よりも、それらが全体として醸す雰囲気とか、世界観が印象深い展示でした。つまりは、作品個々の魅力は、もう一つ伝わりにくかったような。
2.0
展示作品はかなり少ないです。あと、とにかく会場内が暗い。私が鳥目なのもありますが、足元がおぼつかないレベルです。暗所がダメな人はまず無理だと思います。
芸術の感度が高い人には刺さるところもあるのでしょうが、私には理解不能でした。ものの15分で観終わりました。
4.0
真っ暗な会場を足を進め鑑賞する。
色・光・暗闇のコントラストが印象的でアフリカ系移民の人々の表情は力強い。
作品は様々でだった。静止画と思って見ていたら、急に動き出し動画と知る。延々と定点カメラで映し出される路地や部屋の中、暗闇に大きく浮かぶポートレートが歌いこちらを睨む……。「インナービジョン」のタイトル通り内なる言葉を発している作品群だった。
延々続く映像はどこで見るのを止めるか躊躇した。
最後の「ジ・エンド・オブ・ア・ラブ・アフェア」は椅子を持って揺れるカーテンを見ている男がひとり、少しは変化するかと思って辛抱していたら何も起こらず、ちょっと驚いたw。
なんとも文字にしにくいけど、強い何かは届いてきた。映画作品を観ればきっと深く知れるんだろうけど、ちょっと……。
10月28日(火)3時入館混雑なし。撮影可。
2.0
ペドロ・コスタ、ダメでした・・・
ポルトガルの映画監督のようで写美開館30周年ということもあり楽しみにはしていたのです。
映像作品をひとつも見たことがない身としてはかなりハードルが高く。
展示を見たことで作品を見たい知りたいと興味を惹かれることもなく・・・
存命作家ということもあってかなり展示に介入しているというか自己満足度が高いだけの展示でした。
ぐるっと一周10分くらいで見終えてしまうような退屈さ。
展示室が相当暗いのでお気をつけて。あれ危ないよ。
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