5.0
歴史的人物にまつわる作品がずらり
「妃たちのオーダーメイド セーヴル フランス宮廷の磁器」一応うつわ好きというかテーブルウエア好きというかの私としては、行かずにはおれません(笑)。セーヴル磁器は、まさに日本人がイメージする西洋磁器そのものですよね。憧れです。
たぶん? 昨年の須田悦弘展以来、久々の松濤美術館へ訪館(渋谷は本当にどんどん変わっています)。須田氏の時はほとんど撮影可でしたが、今回はオール不可でした。もともと王侯貴族向けの注文生産であったために現存数が限られていて、日本ではなかなか目に出来る機会が少ないという、セーヴルの国内コレクションを一堂に集め、名品秀品ばかり140点もが出品されている今展です。個人蔵の逸品が多いので、今後このような機会はなかなかないかと思われます。平日の昼時でしたが、年齢層は様々ながら女性の方ばかり、結構多くの方がいらしていました。流石に「セーヴル展」。展示品は皆ゴージャスそのもの。セーヴルの歴史や時代ごとの流行、技術など、分かりやすく解説されていました。「高価そう!!」「ステキ!!」「ナニコレ細かっ!!」などの声があちこちから聞こえてきていました。更に、目の前にある作品が、歴史上の貴人の「あの人」が使っていた!?かもということでも、高揚感を盛り上げてくれています。ルイ16世が外交用に作らせたというカップ&ソーサーは、盛り上がった色とりどりの七宝の美しさ豪華さに加え、1㎝程の小さな楕円の中にカメオを模して描かれたエマーユの繊細さには、目を見張ります。フランスのエマーユ技術については、割合最近、国立西洋美術館の梶コレクション「エマーユ展」でも見て来ました。ジョセフィーヌの「ル・ドゥーテのバラ」は、一月ほど前? 日比谷で見た「宮廷画家ルドゥーテとバラの物語」展を思い出しました。豪華さに超絶技巧に、政治情勢の変化の中でも、少しずつ方向性を変えつつもしっかり守られ、発展し続けたセーヴル磁器の美を、堪能させていただきました。
磁器といえば今夏、泉屋博古館東京で「巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語—現代マイセンの磁器芸術」もあります。フランスからドイツ、歴史的な逸品から現代の逸品。そちらも楽しみにしています。











