4.0
装幀ではなく設計された本
dddギャラリーは展覧会を見に京都を訪れた時は、立ち寄るようにしている。
今回のギャラリーでは書籍を仕立てることの幅広さに圧倒された。
紹介写真は中に宋代の書の拓本を綴じたものが3冊。それをまとまる外箱と表紙の役割を果たすのがその書家の字を彫った木板。碁譜の書はその外函を広げると碁盤になる。
など意表をついた本が並ぶ。ブックデザイン=書籍設計と言われるのが納得できる。
またチベット文字に合わせた横に長~い本や中国少数民族の間で使われている字の本など日本では見ることのない本にも出会えた。
小さなギャラリーなのでこのためだけには足を運びにくいかもしれないが、京都の展覧会に出かけた際には立ち寄って損はない場所である。