4.0
「蔦重」に飽きた人にこそ見てほしい
世の蔦重推しにそろそろ食傷気味になってきましたが、本展は面白い!
菱川師宣から小原古邨まで、浮世絵の始まりから新版画に移るまでを版元ベースで網羅する企画は太田記念美術館ならではですね。
私なら本展のタイトルを「版元列伝~流行なので蔦重ちょっと多め~」にします(笑)
他館ではなかなかお目にかかれない作品が多くありました。
鳥居清忠の『大川端座敷遊興の図』は縦51.1㎝、横69.7㎝の大判一枚もの。
遠近法を使った座敷から水辺の描写はこのサイズがあってこその迫力です。
北斎の『百橋一覧図』はその名の通り、橋だらけ。
明治に入ると戦争画が描かれるようになり、版画の拡散力が政治利用されていく様子も感じられました。
版画は絵画と違ってステークホルダーが多いから、版元の力量が試されますね。
その意味でも版元にフォーカスしたのは新しい切り口だと思います。
鳥文斎栄之推しの私としては「西村屋さん、ありがとう!」です。
千葉市美で見逃した『略三対幅』も見られて、ちょっとシアワセ。










