3.0
最近
最近よく鰭崎英朋の肉筆をみる機会があり、今度は鰭崎のメインである雑誌などでの木版や石版がみたいと思い来訪。肉筆の迫力は無いけれど、石版やオフセットのものは本人の作風とよく合っていて素敵でした。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国314の美術館・博物館と713の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
明治後期から昭和にかけて活躍した鰭崎英朋(ひれざきえいほう)は、小説の単行本や文芸雑誌の口絵や表紙、挿絵などに妖艶な女性の姿を描き、広く大衆の心をつかみました。浮世絵版画の終末期に美人画を手掛け、真に「最後の浮世絵師」ともいうべき英朋。
本展は、その代名詞の木版画による美人画をはじめ、これまであまり紹介される機会のなかった石版画の数々も取り上げる大規模な回顧展です。
あらたに発見された、最初期二十歳のときの肉筆画も展示し、画業の全貌に迫ります。
会期 |
2025年5月31日(土)~2025年7月21日(月・祝)
|
---|---|
会場 |
太田記念美術館
![]() |
住所 | 東京都渋谷区神宮前1-10-10 |
時間 |
10:30~17:30
(最終入場時間 17:00)
|
休館日 |
月曜日、6月26日~27日(展示替えのため) ※ただし7月21日は開館 |
観覧料 | 一般 1,200円 大高生 800円 中学生(15歳)以下無料 |
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.ukiyoe-ota-muse.jp/ |
3.0
最近よく鰭崎英朋の肉筆をみる機会があり、今度は鰭崎のメインである雑誌などでの木版や石版がみたいと思い来訪。肉筆の迫力は無いけれど、石版やオフセットのものは本人の作風とよく合っていて素敵でした。
本展では、鰭崎英朋は長らく美術史から忘れ去られている絵師だと評されていますが、最初はピンときませんでした。英朋の作品は近代版画の展示では比較的よく見かけるからです。
しかし後で調べてみると、たしかに英朋の画集や図録は古書で…readmore
5.0
歴史にうもれた作家の発掘、紹介する老舗浮世絵美術館の太田記念美術館はさすがです。鰭崎英朋も弥生美術館、太田記念美術館くらいしか積極的には取り上げて来なかった作家ですが、その成果が実り、木版口絵の世界迄認知されて来ました。今回は初見の石版、オフセット作品も多数展示され、これがまた良い!肉筆も必見です。前後期で187点。美人画好き必見です
4.0
初めて鰭崎作品を見たのは、某展覧会でちょっとだけ置かれていた朝日コレクション。
そのときも気にはなっていたけど、情報開示もなくて鰭崎の名前すら知らないまま終わってしまいました。
今回、本展の開催を知り「どっかで見たことある…」から辿って、ようやく鰭崎作品をまとまって見ることができました!
まぁ、美人揃いです。
「たおやか」「儚げ」という形容詞がぴったりな女性ばかりで、どうやって生きていくの?と心配になりますが、美人には美人の生き方があるのでしょう(笑)
鏑木清方との合作という珍しい作品の展示もありました。
鏑木とは2歳違いで、共に歌川派の流れで絵を学び、同じように挿絵を描いていたのに、挿絵業界に留まった鰭崎は日本画の鏑木ほどメジャーにはならず…。
鏑木好きの方にもぜひ見てほしいですね。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都渋谷区で開催中の展覧会
柳川春葉『誓』前編 口絵(朝日智雄氏蔵) 前期展示
泉鏡花『続風流線』 口絵(朝日智雄氏蔵) 前期展示
柳川春葉『かたおもひ』三巻 口絵(朝日智雄氏蔵) 後期展示
柳川春葉『誓』中編 口絵(朝日智雄氏蔵) 後期展示
「子守り」校正摺(弥生美術館寄託) 後期展示
「有明」『新婦人』第2巻5月之巻 口絵(朝日智雄氏蔵) 後期展示
「秋の声」『婦女界』第22巻第3号 表紙原画(朝日智雄氏蔵) 後期展示
「去年今年」『淑女画報』第1巻第8号 口絵差し上げ(小池光雄氏蔵) 前
期展示
「上杉謙信」(大和明氏蔵) 前期展示