3.0
呉春の名の由来になった呉羽の里で呉春をたのしむ
ユーモアがあって、見立て上手で、人情にも篤そうな逸翁さんのエピソードが好きで、逸翁さんなら応挙よりも呉春がお好きやったやろなぁと。それはもちろん池田とのゆかりも深い画家という事もありますが、蕪村の俳画も多くご所蔵です。
連休の中日、空いてました~併設のホールで宝塚関係の方のコンサートもあったようで、塚ファンのご婦人方はそちらへ、休憩時間はめちゃくちゃうるさかったですけど( ´艸`)
昨年大和文華館で観た「特別展 呉春―画を究め、芸に遊ぶ―」知らない呉春も紹介してくれたいい展覧会でした。そして呉春をたくさんご所蔵の逸翁さんが満を持しての呉春展です。根津さんが燕子花が咲くころに光琳の屏風が展示されるように、梅の頃に「白梅図屏風 」が展示されていたような。今回は通期展示のようです。
俳画の蕪村に習い、池田を離れ京都へ戻ってからるのは応挙の近くで作画して応挙の写実も習いました。「蕪村譲りの叙情性と応挙に並ぶ写実性とを合わせ持つ」とあるように、タイトル通り、ただ写実に描くだけでなく呉春には「詩情」が感じられると言いたかったようです。
蕪村に習った俳画を描き、字も蕪村風の個性的でしたが、呉春の「雪月花」の三幅対のお軸の書がもうぉー思わず声がこぼれてしまいました。三様の表装も素敵でした。
健啖家だった呉春さん、「物の味が分からん者には・・・」と手厳しいお言葉に笑っちゃいました。
いろんな割引があり、観覧料は今どきワンコインでした(感謝)