4.0
色って本当に不思議
色から受ける心理的影響はさまざま。
例えば「赤」
ポジティブな心理的効果は
熱さ、強さ、情熱 など
逆にネガティブとされる心理的効果は
攻撃性、怒り、危険 など
街やスマホの中、日常には色が溢れているから、
我が家の内装は、白をメインにグレースケールで、落ち着きのある空間を心掛けている。
白のポジティブな心理的効果は
清潔、平和、信頼 など
ネガティブとされる心理的効果は
空虚、淡白、味気なさ
そんな白い空間に、色のあるアートがあると、
落ち着いたり、ワクワクしたり、たまに切なくなったり、いろんな気分になる。
色って本当に不思議だと思う。
そんな「色」をテーマにした展覧会が、箱根のポーラ美術館で開催中となれば、
空間全体で体感してみたい。建築と合わせて刺激的に違いない。
サブタイトル「色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」の通り、
絵筆を使った絵画、インクジェットプリントなどの平面作品や、陶器など立体作品も複数あり、手法も様々。
杉本博司さんの大判Opticksシリーズから始まり、
モネ、モリゾ、ゴッホ、
ポーラ美術館といえばの、マティスの「リュート」は、好きな作品のひとつで、
画面をしめる鮮やかな赤と、白いワンピースを着てリュートを弾く女性の絵は、明るい気持ちになる。
流麻二果さんの重なりあう彩色は、
今ここでみているものは、動きの中の偶然の美しい断片で、続きを想像する楽しみを与えてもらった。
この企画展をみたあとに、コレクション展が続くことを考えると、
バランスのよい内容だったと思う。