この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
ヨーロッパを代表する名窯、マイセン。現在のドイツ、ザクセン州の古都・マイセンで18世紀に王立の磁器製作所として創業しました。ヨーロッパ初の磁器焼成に成功したマイセンは、現在まで多くの名品を世に送り出してきました。
日本においては初期のマイセン製品が特に人気を集めてきましたが、実は1960年頃からのいわゆる「現代マイセン」にも知られざる優れた製品が数多く存在します。マイセンの培った高度な磁器作りの技術と、成型・デザイン・人形制作などの芸術家グループの豊かな才能が合わさって生み出された磁器は、極めて質が高く、まさに“磁器芸術”と言えるものでしょう。
本展では、現代マイセンを代表する「アラビアンナイト」「サマーナイト」「ブルーオーキッド」などのシリーズを生み出した巨匠ハインツ・ヴェルナー(Heinz Werner 1928-2019)の作品を紹介します。
ヴェルナーはドレスデン芸術アカデミーの分校として1764年に設立されたマイセン養成学校で絵付けを学び、後に様々な名作のデザインを手掛けました。ヴェルナーがデザインを手がけた多彩なサービスウェアの数々、プラーク(陶板)などの作品を通して、その魅力を体感していただけるでしょう。
また、ヴェルナー自身が残した「日本は第二の故郷」という言葉のとおり、大変な親日家としても知られ、芸術的表現において日本にちなむデザインを生み出すなど日本との関わりも深い人物です。
本展は、巨匠ハインツ・ヴェルナーに焦点を当てた初の展覧会となります。ヴェルナーが創作した名作を中心に、現代マイセンの美しき磁器芸術をご紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2025年8月30日(土)~2025年11月3日(月・祝) |
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会場 |
泉屋博古館東京
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住所 | 東京都港区六本木1丁目5番地1号 |
時間 |
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休館日 |
月曜日、9月16日(火)、10月14日(火) ※9月15日(月・祝)、10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)は開館 |
観覧料 | 一般 1,500円(1,300円) 学生 800円(700円) 18歳以下無料
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/ |
泉屋博古館東京の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES

「サマーナイト」ティーサービス マイセン 1974年頃~
装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー 個人蔵

「色絵龍虎図輪花皿」 肥前・有田窯 江戸時代中期(17世紀-18世紀)愛知県陶磁美術館蔵

「梅樹竹虎図大皿」マイセン 18世紀 愛知県陶磁美術館蔵

ラウンドケーキプレート「アラビアンナイト」コーヒーサービスより マイセン 1967年頃~
装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー 個人蔵

「アラビアンナイト」コーヒーサービス マイセン 1967年頃~
装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー 個人蔵

ティターニアとツェットル「サマーナイト」ティーサービスより
マイセン 1974年頃~ 装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー 個人蔵

「ほら吹き男爵」コーヒーサービス マイセン 1964年頃~
装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:エアハルト・グローサー、アレクサンダー・シュトルク、
ルートヴィッヒ・ツェプナーの共作 個人蔵

「ドラゴンメロディ」コーヒーサービス マイセン 1994年
装飾:ハインツ・ヴェルナー 器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー 個人蔵