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自分へのご褒美に美人画巡り
12月27日。無事に仕事納めを迎え、大掃除もひと段落。
自分へのご褒美に、冬の嵐山へ美術館巡りに行ってきました(つまり、いつもの「平常運転」です)。
今回は少し美人画を鑑賞したい気分だったので、足を運んだのは嵯峨嵐山文華館。
福田美術館に赴いたのは10月半ばでしたから2か月ぶりの嵐山です。
日本画に描かれる美人は無表情に近いことが多いのですが、
今回は例外的に「感情」が溢れ出し、強く心惹かれた2作品をご紹介します。
一つ目は、栗原玉葉筆『お七・お染』。二曲一隻の屏風です。
名前を聞けばピンとくる方も多いでしょう。
江戸と大坂で、恋のために事件を起こしてしまった二人の少女が描かれています。
その表情には深い悲しみが漂っていますが、単なる感傷だけでなく、
ぬぐいきれない後悔や切ない恋慕が伝わってくるようでした。
素晴らしい作品ですが、この二人を屏風にして飾る人は、一体どんな心境で眺めるのでしょうか。
対照的に、喜びや楽しさが画面いっぱいに広がるのが、抱亭五清筆『品川沖潮干狩図』です。
江戸前の潮干狩りの風景はよく目にしますが、この絵の女性や子供たちは本当に楽しそうです。
絵にはアサリも描かれていますが、
女性たちが「こより」を手にしているのを見ると、狙いはマテ貝だと分かります。
あのニューっとこよりが動く様子は見ていても楽しいですよね。
塩をまく方法しか知らない方は、ぜひ一度「こより」で試していただきたいものです。
年末だというのに、目の前の保津川ではボートを楽しむ観光客が絶えず、
人力車が忙しく走り抜け、カフェには長蛇の列。嵐山は相変わらずの賑わいでした。
今年の夏から始めた鑑賞レポートも、気づけば随分と溜まり、読み返す楽しみもできました。
三日坊主にならなくて本当に良かったです。
来年も細く長く続けていこうと思います。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。









