#展覧会レポート

大阪から 美術史家 山下裕二先生が「国宝」への新たな視点を提言

関西の「国宝祭」が終わって、またしても「国宝」なのか?こちらは「未来の国宝」って何?大阪中之島美術館では、2022年の開館以来大阪からの視点を大切にしてきました。大阪か…

藤田美術館の新しいテーマは「雨」

寒さがいつまでも続いて、最寄駅から徒歩1分というアクセスのよい藤田美でさえ行き難かったり、そうこうするうちに春の展覧会が始まり、ついついいつでも伺えるということに甘…

国宝祭に些か疲れたあなたにピッタリ、1点1点じっくりじっくり見入ると見どころ満載 「広がる屛風、語る絵巻」@細見美術館

「風を屛(ふ)せぐ」つまり風よけや間仕切り、今で言うところのパーテーションでもあった調度の1つである大きな画面の屛風と手元で巻物を進めながら鑑賞する小さな画面の絵巻…

上村松園展の後期展示が始まりました、重要文化財の二作品が登場です。

「生誕150年記念 上村松園」@大阪中之島美術館の後期展示が始まりました。前期展示の半数ほどが展示替えとなっています。みなさんお待ちかねの重要文化財二作品《母子》(東京…

東洋陶磁美術館は「大阪の宝」

特別展「CELADON―東アジアの青磁のきらめき」が大阪市立東洋陶磁美術館で開催中です。会期が長いのでもっと先で出かけようと思っていたのですが、「生誕150年記念 上村松園」…

必見!これまでの「国宝展」とは一線を画す奈良の奈良博ならではの 開館130年記念特別展「超 国宝―祈りのかがやき―」

春の関西、日本美術の特別展第2弾です。奈良国立博物館(以下「奈良博」)は、明治28年(1895)4月29日に「帝国奈良博物館」として開館しました。令和7年(2025)130年周年を迎…

独自の画境を築いた木島櫻谷の画業を二館で紹介します。「京都の巨匠・木島櫻谷 画三昧の生涯」

福田美術館と嵯峨嵐山文華館では、三年半ぶりとなる木島櫻谷の回顧展です。京都市京セラ美術館蔵《寒月》(4/26~5/10 2週間限定展示です)が日曜美術館で取り上げられ、井浦…

教科書に載っている国宝に会いに行こう!!「日本国宝展」@大阪市立美術館

今年の春、関西は日本美術が熱い!第3弾!あなたが見たい国宝は何?本展は、大坂で、更には公立美術館で開かれる初めての国宝展です。1. 絵画、彫刻、工芸、書跡など135件、展…

異文化交流という視点から日本美術史にアプローチする

今年の春、関西は日本美術が熱い!第1弾です。 タイトルにある「るつぼ」は、「坩堝」と書き、「異なるものが融合すること」の例えにも使われています。海を越えた異文化…

クレーの魅力はどこにあるのか?と考えながらクレーの人生を彼の生きた時代と共にたどりました

パズルやパッチワークの様な目を惹く色彩、不思議な線描や文字絵、谷川俊太郎さんが詩を添えた一筆書きのチャーミングな天使、パウル・クレーはとても魅力的な芸術家です。一方…