
魂を込めた 円空仏 ―飛騨・千光寺を中心にして―
三井記念美術館|東京都
開催期間: ~
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日本人の心が里帰りできる場所
円空は12万体彫ると誓ったと言われ、現存するのは5千体あまり...どこかで出会ったことのある方も多いのではないかと思います。
それだけあったらありがたみがない?とんでもないです。人間1人1人が個性的なように、木も1本1本違う、ということがよくわかります。1本から創るということにきっと意味があるのですね。
それと、私は知らなかったのですが、木を彫るときに、真言を唱えていたとか...それは本展目玉の「両面宿儺」を鑑賞した後に知りましたが、確かにパワーを感じたのです。もう少し時間があれば、もっとその「いのちの光」を浴びていたかった!
白山の神様もたくさんいたので、神仏習合、樹木山岳信仰、これは日本人の心の故郷ですね。この美術館じたい、美術の作品みたいにゴージャスで重厚なつくりなのですが、三越が重要文化財の店舗を構える絢爛たるビジネス街で不思議な空間が生まれているという感覚でした。
何かを所有することでビジネスが生まれるわけですが・・・結局真の勝者も、強い者も、常に絶えることのない、この穏やかな笑顔以外にはありえないのだと・・・お釈迦さまは2500年前にそれを説かれていた訳で。
よって、総括としましては、特に、「最近、心が疲れているな~、毎日、むなしいなぁ」などと感じている方にお勧めしたい展覧会です。緊張をほぐすためのゆるい、お手軽な癒しとはちょっと「強さ」が違います。わたしたちの心は時に故郷に帰って、休養することも必要です。
【ショップ】
お菓子からアクセサリー、本展彫刻のミニチュアまでいろいろあります。
私は鑑賞中にすぐ、「お土産にミニチュア欲しい!」と思ったのですが、お店に果たして林立していたミニ円空仏は一番お安いものでも3千円以上。ストラップのミニ円空仏はお求めになりやすい価格でしたがそれでは少し物足りず、結局お気に入り仏像のポストカードを購入しました。
ところで、本展の「無償」パンフレットはなかなか豪華です。縦に広がる約20㎝x約60㎝、仏像十数体が緑を背景にちりばめられ微笑んでいます。早速それを部屋に飾りました。手を合わせて拝む、というのでもないですが、円空仏と顔を合わせると感謝の気持ちいっぱいになります。
【ランチ&カフェ】
周辺には実にたくさんの素敵なお店がありますが...徒歩5分の「サクレフルール日本橋」というパリからやって来たビストロがおススメです♪お野菜たっぷりのお肉料理ランチがお得。本場のオシャレな雰囲気の中で楽しめます。
もちろん美術館のあるビルにもレストランやカフェがあり便利ですよ♪
【周辺散策】
★小津和紙
美術館から徒歩8分。1653年創業の和紙専門店。充実したショップと、無料の博物館があります。体験コーナーで絵葉書など作れます。私は和紙で造られたお花に感動しました。小柄のものでも華があり愛らしく、和食店のインテリアにぴったりだと思いました。
★小網神社
徒歩約13分。「銭洗い」でお金を清めてお財布に入れておくと金運UPするといわれている。先日、春節で中国人観光客の方でにぎわっている様子がTVで報道されていましたが、本日も少し列が出来ていました。万札を洗っている方が少なからずいらっしゃったようで!
以上、「円空仏と日本橋を渡るの会」からレポートでした!
真言宗開祖 空海~「同行二人」ひとりではない~
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