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横尾忠則 ワーイ!★Y字路

横尾忠則 ワーイ!★Y字路

横尾忠則現代美術館|兵庫県

開催期間:

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会場に仕組まれた罠

ここに来て作品見るたびに思うのは、横尾さんの頭の中っていったいどうなってるんだということです。いい意味で。
溢れかえるイメージの大爆発に翻弄されまくるのですが、それが実に心地よいのです。

だいたい、人が見た夢の話を聞かされることほど退屈で面白くないものはありません。
前回の企画展「Yokoo in Wonderland―横尾忠則の不思議の国」では、まさにそれが絵になって出てました。(《夢枕 二十六》)
これが横尾さんでなければ、「フン、くだらん。」とスルーするとこですが、その大連作の前では、なんじゃこりゃと思いつつ引き込まれてしまったのでした。

今回のY字路もそうです。
単なる三差路に立った横尾さんの頭の中でいったい何が弾けたんだ? と、ついつい一緒になって考え込んでしまいます。
これも一種の夢の共有です。凡人でも哲人でも、とにかくわけのわからん世界にのめり込ませる力技を横尾忠則という人は持っています。

今やライフワーク的なテーマみたいに描き続けられているY字路シリーズ。
横尾さんの故郷西脇市のとあるY字路で撮った写真から閃いたそうで、以後は疾風怒濤の如く横尾Y字路は現れてきます。
なんたって横尾のYだそうですから(笑)
その歴史と現在を顧みるのが今回の企画展で、中期が省略されています。それを入れたら、当館の2フロアでは収まりきらないのかもしれません。
(本当は、中期作品はハチャメチャ度が強烈過ぎるからだそう)
でも、この世に初めて現れたY字路作品から最新のY字路まで、やっぱり横尾ワールドはオモロイなあと、存分に楽しめる展覧会です。

個々の作品の感想書くのは野暮かもしれません。
ただ、会場を回りながら、これいいな、これもうちょっと解説あったらなと個人的に引っかかった作品は、1階ロビーで流れてる映像で学芸員さんがすべて解説してくださってました。
ここの学芸員さんの横尾愛と作品愛にはいつも敬服するのですが、今回は特にそう思いました。
解説聞いてたら、学芸員さんでも横尾作品見て「このおっちゃん、何考えとんねん。」みたいな、呆れつつ愛情こもったコメントもチラっと出てきたりするのがなんとも面白いので是非見てください。

さて、横尾Y字路展、4階、3階、2階と見て回って、大満喫しながら最終盤の作品を見てた時、あれっ?と思いました。
ひょっとしてここは・・・
作品が掛かってるパーテーションと壁面を遠目に見ると、それはまさにY字路を形成してるではありませんか!
フロアの中心に立つと、観覧者はY字路の分岐点にいることになるのです。
Y字路に立ってY字路を見るという大仕掛けの罠に完全にしてやられました。

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