やっと伺えた久保惣さん。宗達展見応えありました。

久保惣さんと言えば《国宝 青磁　鳳凰耳花生 銘「万声」》です。
以前から一度伺いたいとずっと願っていながら、大阪は中之島より南は馴染みがなくて、なんだか遠い気がしていました。しかし、展覧会が「宗達」「伊勢物語」とあらば、この機に出かけない訳にはいくまいと、意を決して（大層な((+_+))）伺ってきました。11/3-4なら作品解説などもあったのですが、人込みが苦手なので平日に伺いました。
建物の外観からして立派で、しかも観覧料もお安い！
源氏物語、元は屏風だったものが現在はお軸や画巻に改装されて、それを丁寧な解説で展示されていました。本来の源氏物語図もさることながら、個人蔵も多しのお軸の表装の美しさにも驚きました。作品リストを見ても、前後期で展示替えがあるとしてもこれだけの宗達作品を集めて展示出来るのは、久保惣さんの所蔵が良く、日頃から他の展覧会へ貸出されている関係性からでしょうかしら。

ちょんちょんちょんと点描しただけの顔の表情のようであって、「末摘花」との翌朝の場面の源氏の不貞腐れた態度はなんとも酷いよ( ´艸｀)

大好き「伊勢物語」！後期展示で相国寺の「重文 蔦の細道図屏風」久々に再会しました。何度拝見しても素晴らしい（拍手）金と緑青と烏丸光廣の書だけなんですけれど。

梅田からでも思った以上に近かったです。最寄駅の和泉中央駅はニュータウンとしてできた駅で整備されていました。駅からのバスの便と美術館近くにカフェ（美術館内のカフェもお休み中）もないのでそこがちょっと残念ですが、和泉中央からなら近いのでタクシーでも大丈夫でしょう。

小学生が課外学習で来ていました。礼儀正しいし、美術館側も展示の前で鉛筆によるスケッチも許可されていたことも素晴らしい。彼らの感想が掲示されていましたが、それがまた目の付け所が面白い。大切な事だと思います。
12日の会期末までには、まだ早いかもしれませんが、お庭も素晴らしくて、紅葉の頃もお薦めです。

次は出かけたことのない「正木美術館」へも伺ってみたいです。