永遠の都ローマ展
東京都美術館|東京都
開催期間: ~
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こんなにローマを身近に感じられるとは!(お早めのご来館をオススメ致します)
東京都美術館 で開催中の「永遠の都ローマ展」を見てきた。
作品の大半は、カピトリーノ美術館やローマ文明博物館など、海外移送により来日したもの。ただし複製も多い。
展示作品は、会場の混雑を予想してか、心持ち少なめな印象も受けたが見やすい。キャプション・解説文字も大きくて読みやすく、無駄がなく簡潔。
なかでも、興味を持ったのは「特集展示 カピトリーノ美術館と日本」。天正遣欧少年使節団のローマ訪問(授賞式をカンピドリオ広場で)1585年、岩倉使節団のカピトリーノ美術館訪門(1873, 明治 6年) 、工部美術学校の設立(1876, 明治 9年) など、意外な接点を持つ。
・《カピトリーノの牝狼(複製)》 20c、ローマ市庁舎蔵、原作は前5c:ブロンズ作品。狼が乳を与えて双子の命を救った「古代ローマ建国神話」より。
・ドメニコ・コルヴィ《ロムルスとレムスの発見(ピーテル・パウル・ルーベンスに基づく)》1764-66、カピトリーノ美術館絵画館蔵:狼が双子の命を救う話の絵画作品。このほかに、硬化やエッチング作品も有り。
・《コンスタンティヌス帝の巨像(複製)》ローマ文明博物館蔵:足や手指、顔の大きさに驚く。薬指?は、パリの美術館倉庫で発見された?とか(受け入れ難い壮大な状況)。
・《カピトリーノのヴィーナス》:腰の辺りの肉付きが、中年女性ぽい?若い女性の印象なし。東京都美術館展のみの展示と。
・ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ《トラヤヌス帝記念柱の正面全景》1774-75年、エッチング、ローマ美術館蔵:折角なので、全場面のタイトルだけでも翻訳が欲しかった。
・撮影可能作品:古代記念碑「トラヤヌス帝記念柱」(複製)の「モエシアの艦隊」と「ゲテバルスの自殺」。
・松岡壽《工部美術学校画学教場》明治10-11年(1877-78)頃、鉛筆紙、個人蔵:着物袴姿の学生がデッサンに取り組む熱心な姿勢に心打たれる。
・小栗令裕《欧州婦人アリアンヌ半身》明治12年(1879)、石膏、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻蔵:よく残っていた…という状況と共に制作に取り組む情熱に対しても感動が。
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