橋本関雪生誕140年 KANSETSU ー入神の技・非凡の画ー
福田美術館|京都府
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三館めぐり 其壱
橋本関雪生誕140年記念展が、福田美術館、嵯峨嵐山文華館、白沙村荘橋本関雪記念館の3館共催で開催中。
4月19日から始まって前期は5月29日に終了、後期は5月31日から7月3日まで。
後期に上洛し、一挙三館をまわってきた。
梅雨入りした6月第三週、阪急電車で大宮下車、ホテルに荷物を預けて嵐電で嵐山へ。
平日だったが、人は多い。それも外国人と修学旅行生がほとんどだ。
人波をかきわけてまずは福田美術館へ向かう。
入館し嵐山文華館との共通券¥2300を購入。
福田美と文華館それぞれ単独当日券だと1500円と1000円なので200円お得。
白沙村荘で半券見せると100円引きとなる。
京都四条派の流れを汲み、竹内栖鳳に師事した関雪の作品はどれもが素晴らしい。
特に中国古典を題材とした屏風絵、それも大型作品に関雪の本領が最大限に発揮されていると思う。
白沙村荘から来ているメインビジュアル《木蘭》が当館での白眉。
同じく白沙村荘所有の《猟》も、馬上から弓を引き獲物を狙う疾走感が見事な屏風だ。
額装や軸装の絵にも、名品多数。
中国故事に疎くても、絵を観ればなるほどそういう場面があったのかと首肯してしまう。
また、関雪は動物画も上手い。猿、虎、狸、兎などの四つ足書かせたら右に出るものいないのでは?
今回は、福田美が購入し初公開する作品も多く、日本画ファンは必見の展覧会だ。
二室ある展示室は平日のせいもあって、客はまばらで外の喧騒とは打って変わっての静かな雰囲気だった。
と、言いたいとこだが写真撮影のシャッター音が鳴り響くのが何とも不快。
いくら撮影OKとは言え、あまりにも鈍感な客には困ったものだ。
そんな客さえいなければ、もっと濃密で静謐な鑑賞時間と空間を楽しめたのだが・・・。
とはいえ、やはり福田美術館のコレクションには目を見張るものあり。
2019年の開館記念展の前期・後期に来て以来だったが、わざわざ行く価値あるし、リピートしたくなる美術館には違いない。
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