2022年秋季特別展 千利休生誕500年 利休茶の湯の継承
野村美術館|京都府
開催期間: ~
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晩秋の京都で茶道具を愛でる
この秋の京都は久々にとっても賑わっている様で、「京都混んでる!」を何度も目にして先週は京都へ出かけるのを見合わせました。
もうそろそろ京都の紅葉も終わりかなぁと思いながら蹴上の駅を出て、トンネルをくぐって南禅寺方向へ
泉屋博古館さんで開催中の「木島櫻谷展」関連の南禅寺南陽院障壁画公開、こーんな所にあるのかと12/18迄なので次回に回す。
いつ通っても工事中の「何有荘」さんの御門の前には警備員さんが立っていらっしゃる。いつも思う「この中はどうなっているのだろう」かと。
南禅寺三門前は紅葉も観光客も今を盛りに・・・
前を通ってもずっとグッと沈黙気味であった湯豆腐の「奥丹」さんの前にも列が出来ていました。
キョロキョロしながら着いた野村美さん、中に入って「えっ!」こんなに来館者が居るのに遭遇したのは初めてかもしれない。
野村美さんは前後期でガラッと展示替えです。
後期は「宗和と石州」。
宗和ということは、つまり仁清。何やかや言うても、
いつまで経っても茶道具のことはよく分からないが
仁清はいつ見ても綺麗で、金と黒の使い方がモダンやわぁと思うのです。
正面奥のケースは「書跡」が掛かっていました。
興味深かったのは中の独立ケース展示でした。
宗旦、遠州、宗和、石州の茶杓を並べて見れば・・・茶杓の見どころは難しいとのことで、全体像からの印象だそうです。
それぞれにそのヒトを体現しているそうで、
下削りの後に自分なりに仕上げているのでしょうかしら。
それでも主の意にそった下削りやどの竹のどの部分を使うかで違ってくるはずですよね。面白い。
もう一つの独立ケースには特徴的な宗和のお箱が並べてありました。
蓋の中央がすこーしこんもりしている柔らかな印象でした。
「茶席飾」は「晩秋によせて」でしたでしょう。
過行く秋を惜しんで・・・コロナ禍が過ぎるのを願って
BF併設展「~九州唐津の茶陶と芦屋の茶の湯釜~」
若い鋳物師さんの霰、真形の芦釜を拝見し、直接お話を伺いました。
作り方とか、鋳物ということで原料の鉄は出雲へ求めにお出でになっているとか
唐津とか芦屋とか焼物、茶道具の旅に出たいとかねがね思っておりましたので
お話がとても興味深かったです。
若い鋳物師さんですが、技の継承という意味においても今後ますますご活躍して頂きたい。
もうお一方、陶工安永頼山さんはちょうど席を外されていて、お話は伺えませんでしたが
12/14~阪急うめだ本展でも個展を開催なさるそうです。
その日は最終週の3回目の「茶の湯」@京博に出かける予定でしたので
うっかり碧雲荘へ回るのを忘れてしまいました。
ほんとうは、北村美へも伺いたかったですけれど。
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- BY morinousagisan