特別展「兵庫県立美術館開館20周年記念 李禹煥」
兵庫県立美術館|兵庫県
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李禹煥と安藤建築と坂本龍一
ようやっと出かけてきました。
私の周りでは、凄い良いよ!との評判の展覧会で、新国美での展覧会は昨年のベストの上位に入っていましたね。
こうも安藤建築にハマる展示はそうないのではないでしょうか。
本展の展示には李さんが何度も足を運び展示室を作られたそうで、李さんもHPだったか、展覧会のサイトだったかで満足のいく展示とお話されていた。
(展示風景のメイキング映像をもっと見たい!)
現代アートにあまり興味のなかった私、李禹煥作品との出会いは国際美で観た絵画作品で、とっても気になってその後あちこちで目にすると「あっ!李禹煥だ!」と思うようになりました。ここ20年くらいで随分と李禹煥の名を目に、耳にするようになったように思います。私なんかでも「もの派」や「関係項」を知るようになり、画像として見ることも多くなりました。
もしそんなことを全く知らずにあの場、大きな石がゴロン、ゴロンゴロン、分厚いガラスの上に大きな石が載り下のガラスを割ってとか、厚い鉄板が部屋のあちこちに敷かれてその間に大きな石や鉄の棒が・・・の光景を美術館の展示室で初めて見たとしたら戸惑っていたかもしれません。
今回は中谷美紀の清んだ声の(無料の)音声ガイドにも導かれて何だか心静かな展示空間に身を置く事が出来、李禹煥の作品と対峙できたように思います。展示空間で自分自身も「関係項」の1つとしてあるのではないか、などといろいろと思いを巡らしながら。
絵画作品は年を経るにつれ余白が多くなり、李さんの中に迷いが剥がれ落ちていき、よりシンプルになって行くような「もの派」に回帰していくような気もしました。
「美術手帖」WEB版で「坂本龍一インタビュー記事」を読んだばかりで
坂本龍一が影響を受けたのは「李禹煥」や「高松次郎」だったりしたという記事にメッチャ”へぇー!!”そうだったのかと。
1月17日(火)に発売された坂本龍一のニューアルバム『12』に李禹煥がドローイングを制作したとのこと。(ミュージアムショップで販売されています)
あまりにもタイムリーで、尚更感動しました。
関西では初の大回顧展です。まだの方は是非是非!
兵庫県美の公式YouTubeに李さんの兵庫県美での制作風景がアップされていて、とても興味深い。
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- BY morinousagisan