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オディロン・ルドン 夢の交叉 ―画家として、批評家として―

オディロン・ルドン 夢の交叉 ―画家として、批評家として―

ヤマザキマザック美術館|愛知県

開催期間:

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ルドンのチャネル

 ヤマザキマザック美術館は新栄町駅を出ると笑っちゃうくらいド真ん前で好き。

 最初はルドンのリトグラフ。黒一色なのだが、濃淡、ぼかし、スクラッチによって表現されている黒が無限だった。黒が豊かに能弁に語っている。
 そして線はモノを象るのに供しているのではなく、一本一本が固有性を持っていた。この黒と線が、形や意味を超えて意識にダイレクトに働きかけてきていつまでも眺めていられる絵だった。これが版画として複製されていたというのが恐ろしい。
 リトグラフの様子を動画で予習してきて、ルドンがインクローラーをころころしたりプレス機をぐるぐるしたりしてたのかと思ったけど、「工房で刷られた」とキャプションにあったからたぶん違う。

 ルドンの絵は後年カラフルなパステル画、油画になるんだけど、それはルドンが使う言語を変えたのだと思った。花の絵なんだけれども、それはモノクロの異形のモノから鑑賞者に通じる言語にルドンが歩み寄ったのであって、花の形を使って何か別のものを描いているんだと思う。

 後半にはルドンが批評した作家たちの作品が展示してあった。東京国立近代美術館でアンチ・アクションを観たとき、女性前衛美術家の作品がアクション・ペインティングと比較されていたらわかりやすいだろうなと思ったが、そうすると展覧会の中でアクション・ペインティング作品が批判的な文脈に置かれて展示されることになるため、貸与とかが難しくなる問題があるのかなと思っていたんだけれども、ルドンによるアングルの悪口の横にアングルの絵が飾ってあって最高だった。

 東京、岐阜でやっていたルドンの展覧会を行き逃したので、今回チケットが当たって行けてよかった。チケットが当選すると届くお手紙の文言、「ぜひ足をお運びくださいませ」がこよなく好き。

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