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特別展 ベルナール・ビュフェ美術館所蔵  ベルナール・ビュフェ ―「線」に命を捧げた孤高の画家―

特別展 ベルナール・ビュフェ美術館所蔵  ベルナール・ビュフェ ―「線」に命を捧げた孤高の画家―

中之島香雪美術館|大阪府

開催期間:

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孤高の黒線

 niko and …で、茶色がかったグレー地に、白を添えた黒のストライプが縦に走るボトムスを見つけて「ビュフェやん」と思って買った。必ず、これを履いてビュフェを見に行かねばならぬと決意した。社会人と云うものは由来こう云う他愛ない欲望を抱きながら働かないとやっていられない人種なのだよ。
 というわけでビュフェ。佐川美術館の特別展の広告は目にしていて、一度見たら忘れられない個性のある画家である。よく知らなかったけど、中之島香雪美術館名物の丁寧なキャプションのお蔭で安心して鑑賞できた。シンプルでわかりやすい絵だからサクサク見れるが、キャプションによって見るスピードを遅らせられ、ゆっくり丁寧に鑑賞できる。ビュフェと香雪美術館の相性が絶妙であった。

 下村良之介、横山操、ビアズリーなど、線が特徴的な画家はこれまで見てきたが、やはりビュフェの線は独特である。濃い、くっきりした黒の真っ直ぐな線が特徴的。サインの線も素敵、冬枯れた木の小枝みたいで好き。グッズを買ったら、サインがデザインされた袋に入れてもらえて嬉しかった。

 そしてもう一つのビュフェの特徴は、何色とも呼びようのないくすんだ色遣い。曇り空のような色や、コンクリートの壁のような色をした画面は捉えようがなく、いつまでも眺めてしまう。パンやワインも血色が悪く、全くもって美味しくなさそうだった。不安の塊を胃袋におし込まれるような気分になる。このビビッドでシンプルな線画と、捉えどころのないくすんだ色彩の組み合わせで、オシャレな感じがするんだと思う。グッズにも、くすみカラー地に線画が描かれたTシャツが売ってあってめちゃくちゃ欲しかったが、Tシャツはライブの度に買っていて家にしぬほどあるので諦めた。

 リトグラフも良かったけど、厚塗りされたカニのハサミがキラッと光ったりして、やっぱり油絵がいいなと思った。

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