みんぱく創設50周年記念企画展「点と線の美学―アラビア書道の軌跡」
国立民族学博物館|大阪府
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書道の逆照射
展示スペースは、常設展示の奥の一角であり、そこに辿り着くまでに数多くの展示を見ることになって、お腹いっぱいになった。とにかく展示の数が多すぎるし、建物が広すぎる。コスパが良すぎる(580円)。
地理が弱すぎるため、アラビアがどのへんを指すのかよく知らなかったが、アラビア文字はエジプトから東南アジアまで幅広い地域で使われていたことがわかった。
日本の筆ペン講座みたいに、素養としての「アラビア書道」が確立されているのは知らなかった。ちゃんとテキストもあった。日本と違って、アシを削って作った尖ったペンや、ペンキを塗るようなハケを使うのが面白かった。紙は触ることができて、ツルツルだった。
アラビア文字の教養がないため、全て美しい線の流れや点に見える。この線が何か意味を擁しているとは思えない。それほど視覚的に美的な文字で、現地の人たちは自分たちの使う文字をどう思っているんだろう、誇りに思っているんではなかろうかと思った。
一方、アラビア文字で埋め尽くされた作品を見て、これが日本語で書かれていたとしたら圧が強いなと思った。メッセージ量が多すぎる。現地の人たちにはどう見えているのだろう。そう考えると、今まで書の芸術について、頭では文字そのものを美しく書く芸術だ、と理解していたものの、やはり書の作品を純粋な文字としてではなく意味を持つものとして見ていたのだと気づいた。そこに気づいた結果、無性に日本の書も見たくてたまらなくなった。
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