日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970
京都市京セラ美術館|京都府
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前衛日本画のエキス
去年から開催を心待ちにしていた展覧会で、実際めちゃめちゃ楽しかった。
戦後、日本画の現状を打開しようと生まれた前衛日本画のムーブメント。一枚一枚の絵が大きくて会場のレイアウトが楽しい。戦後には戦前にはなかった新しいものがどんどん生まれ、新しい描くべき画題がどんどん出て来たんだろうと思う。山崎隆「歴史」ではル・コルビュジエっぽいモダン建築が描かれていて面白かった。
という具象から画題は抽象へ移っていき、見たことのない世界をたくさん見ることができた。絵画に描かれた世界を感覚的に体感する感じ(といっても、パンリアルまでは頭で考えられる造形意識が感じられて、知的に鑑賞できるような気がする。例えば野村耕「スクラップ」。新聞の一部を大量にコラージュした作品なのだが、似た字が反復、呼応しているのがわかる)。
大野俶嵩「緋 No.24」、「群青」。顔料を塗った画面にドンゴロス(麻布)が貼り付けられた作品だが、青、赤の顔料の美しさだけで日本画の味がする。顔料に日本画のエッセンスが込められている。
そして、大好きな下村良之介。「池畔」は、線、色だけで池畔を感じ、線と色だけで楽しめた。壁画のようにも見える「27のパターン(の一部)」、紙粘土を張り付けた作品。粘土は非生物のはずなのに、脊椎や細胞のように象られていることによって生を、私たちとの繋がりを感じる。
思ったよりグッズが充実してた。音声ガイドも聴きたいし、展示替えもあと2回ある。あと何回行くことになるだろう。
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