きもののヒミツ 友禅のうまれるところ
京都国立近代美術館|京都府
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きものの解読
着物の名前が呪文の詠唱みたいで、1回目は全く理解できない文字列だったので、家に帰って作品リストの知らない言葉を一つ一つ検索してから2回目に臨んだ。
たとえば、
「帷子 納戸麻地春景水辺模様」と
「小袖 納戸綸子地近江八景模様」。
「納戸(なんど)」は色のことで、両方とも海の風景が描かれた青い着物であるが、前者の方は透けて向こうが見える。それは、「帷子(かたびら)」が裏地をつけない単衣の着物だから。こんな風に作品名の意味が分かると着物の特徴に注目しながら鑑賞できたので、ある程度予習していくとより楽しめると思う。
前に見に行った銘仙と比べると、友禅はデザイン・柄というよりも絵で、本当に絵を纏うという感じだった。友禅が出来るまでの映像を鑑賞できたが、描かれる絵はトレーシングされるのではなく、職人さんが見本を見ながら生地に模写していて驚いた。染めた生地を水にさらす工程は、工程というよりかは友禅を生み出す儀式のような美しさだった。
また、飾ってあった裂(きれ。布のこと)は、明治時代のものが多かったが、明治時代とは思えないくらいバリエーション豊かだった。エジプト柄なんてあって、いったいどんな人が着ていたんだろう。「吾輩は猫である」の迷亭君? こんな風に当時の目新しいものが反映されていて、この時代の着物はメディアみたいなものだったんだと感じた。
それから一番初めに「雛形本(流行の衣装模様の縮小した図を集めて出版した絵本)」が展示してあって、現代だとインスタで服見るみたいな感覚で読んでいたのかなと思った。見ていると、柄を見せる場所(背中・裾)と柄があまりない場所(帯で隠れる腰)が共通していて面白かった。
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