生活美のかたち -Mingei Inspiration
2020年6月23日(火)~2020年9月6日(日) ⇒ 2020年度開催中止
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2020年11月24日から2021年3月末(予定)まで改修工事による休館
日本民藝館は、「民藝(みんげい)」という新しい美の概念の普及と「美の生活化」を目指す民藝運動の本拠として、1926年に思想家の柳宗悦(やなぎむねよし 1889-1961)らにより企画され、実業家で社会事業家の大原孫三郎をはじめとする多くの賛同者の援助を得て、1936年(昭和11年)、東京都目黒区駒場にある柳宗悦の自邸隣に開設された。
初代館長には、柳宗悦が就任し、二代目は陶芸家の濱田庄司(1894-1978)、三代目は宗悦の長男でプロダクトデザイナーの柳宗理(1915-2011)、四代目は実業家の小林陽太郎(1933-2015)、そして現在はプロダクトデザイナーの深澤直人が館長職を継いでいる。
日本民藝館には柳の審美眼により集められた、陶磁器・染織品・木漆工品・絵画・金工品・石工品・編組品など、日本をはじめ諸外国の新古工芸品約17000点が収蔵されている。
1925年、民衆の用いる日常品の美に着目した柳宗悦は、濱田庄司や河井寛次郎らとともに無名の職人達が作った民衆的工芸品を「民藝(みんげい)」と名付けた。そして、1926年には陶芸家の富本憲吉の賛同を得て、四人の連名で「日本民藝美術館設立趣意書」を発表。民藝品の公開・展示のみならず、調査・蒐集や保存・管理するための美術館施設の設立計画を始動させていった。
1924年、朝鮮半島の美術文化にも深い理解を寄せていた柳宗悦は、京城(現ソウル)に「朝鮮民族美術館」を朝鮮王朝の王宮であった景福宮内に開設している。これは主として朝鮮時代に作られた無名の職人の手になる民衆の日常品の美を紹介するための小規模な美術館で、日本民藝館の原点ともいえる存在である。
1931年、浜松に「日本民藝美術館」を開設する。二年余りの活動であったが、民藝館設立のための大切な準備となった。民藝思想の普及や地方の手仕事の振興などに力を注いだ柳は、民藝運動の活動母体となる日本民藝協会を1934年に発足させる。
そして、いよいよ1936年に「日本民藝館」が東京・駒場の地に開設されると、初代館長に就任した柳は、ここを活動の拠点として、日本各地への工芸調査や蒐集の旅、沖縄への工芸調査と言語政策(方言)をめぐる論争、アイヌや台湾先住民の工芸文化の紹介、茶道改革への提言など、様々な展覧会や調査研究を展開していった。また、民藝運動に参加したバーナード・リーチ、濱田庄司、河井寛次郎、芹沢銈介、棟方志功、黒田辰秋などの工芸作家は、実用を離れた当時の工芸の在り方に一石を投じるなど、日本の近代工芸界に大きな流れを作っていった。
(日本民藝館ホームページより転載)
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2020年6月23日(火)~2020年9月6日(日) ⇒ 2020年度開催中止
2021年1月10日(日)〜2021年3月21日(日) ⇒ 2020年度開催中止
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