5.0
河井寛次郎。
漆じゃないじゃんかよぉ~と言われそうですが、今回併設展の5室が河井寛次郎部屋になっていて「ここに住んでいいですか?」と受付で聞いてしまいそうな位でした。
正直たまに謳ってなくても勝手に寛次郎部屋みたいになってることはあるんですが。
・・・いい✨
今回併設が好きな感じばっかりで、
1室の「日本の陶磁器にみる絵付」は鼠志野の柳文鉢、
2室「無釉のやきもの」はワールドワイドに瓦や土偶までいっちゃうし、
3室の「日本の絣」はよだれ抑えられないし、
7室「紙の工芸」は本の装丁、見本帳から、平什器に並べられてるのが
①樹皮布(アフリカ) ②仏典(カラフルでイラスト満載なインドのもの) ③貝葉経(板にお経が書いてあって糸で繋がっている東南アジアのもの) ④グレゴリオ聖歌楽譜(彩色ありで朱や金が入ってる) の4点が並んでいる。
絶句ですよ。「紙」ってくくりでこれ並べて展示します、普通?
当然衣類もありました。ここの学芸員さん、相変わらず凄すぎる・・・。
大展示室(今回企画)絡みで4室「朝鮮時代の磁器」、6室「漆工芸の作家たち」で、黒田辰秋作品もあり。
大展示室は写真OKな箇所もあり。
全然関係ない伝・雪舟の柳鷺図が頭から離れない。鷺の表情?が良すぎる・・・(笑)。
今回見所多くて大満足でした。
今回はグレゴリオ聖歌楽譜のところ以外には魔物もいなかったし。
(ここだけは蒐集する側とされる側の関係について色々考え込んでしまいました。蒐集する側だった西欧諸国の聖歌の楽譜をアジアのすみっこの日本でこのように展示していることの不思議さについて・・・。)
西館開館日だったのですが、柚木さんの時と比べると人が・・・(-_-;)。
クリップしている11人の方々、是非行って楽しんできてくださいね!