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多くの趣のある工芸品
日本民芸館は、他の博物館や美術館とは一線を画す趣のある木造建築物で、これ自体が工芸品と言って良いかもしれない。入口から見る間口は狭いが、内部は幾つかの部屋に分かれ想像以上に広い。今回見学した展示物は、江戸時代以降の日常的に使用された食器が中心だが、使用感が時代と使用した人々を思い起させる。
近代作家の鈴木氏の工芸品は、匠の技が至る所に表れている傑出品だ。
残念なのは、照明設備が古く、展示品の細密部が見えにくい。当日の見学者の中に数人の外国人も見受けられたが、日本語以外の作品説明表示も必要だろう。