柳宗悦と朝鮮の工芸
陶磁器の美に導かれて

日本民藝館

  • 開催期間:2022年9月1日(木)~2022年11月23日(水・祝)
  • クリップ数:9 件
  • 感想・評価:1 件
柳宗悦と朝鮮の工芸 陶磁器の美に導かれて 日本民藝館-1
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柳宗悦と朝鮮の工芸 陶磁器の美に導かれて 日本民藝館-7
染付鉄砂窓絵花鳥文壺 朝鮮時代 18世紀前半 40.3×31.7㎝
日本民藝館蔵
刷毛目茶碗 朝鮮時代 15世紀後半~16世紀前半 6.6×17.0cm
日本民藝館蔵
染付鉄砂葡萄栗鼠文壺 朝鮮時代 17世紀末期~18世紀初期 34.9×28.5cm
日本民藝館蔵
炉 朝鮮時代 19世紀 20.8×28.5cm
日本民藝館蔵
文字絵 孝 朝鮮時代 19世紀後半 77.0×39.0cm
日本民藝館蔵
螺鈿花鳥文箱 朝鮮時代 17世紀末期 8.8×26.6×26.4cm
日本民藝館蔵
漆塗網代張箪笥 朝鮮時代 17世紀末期~18世紀初期 147.5×90.8×48.5cm
日本民藝館蔵
柳宗悦と朝鮮の工芸 陶磁器の美に導かれて 日本民藝館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

日本民藝館の創設者である柳宗悦(1889-1961)は、朝鮮陶磁器との出会いを契機にして朝鮮時代(1392-1910)の工芸美に注目し、その透徹した審美眼によって優れた蒐集を成しました。そして、その美に触発されて数々の論考を著し、展覧会を通して朝鮮工芸の魅力を世に問い続けてきたのです。

柳は晩年に「かく朝鮮の器物を好きになったのは、私にとって種々生涯の方向を定める事にもなり、うたた感慨が深い」(「四十年の回想」1959年)と述懐しておりますが、柳は民衆の日常品のなかに驚くべき美の姿を見出し、それが契機となって後の民藝美論の思索へと深められていきました。

ちなみに柳が活動していた当時の朝鮮は、1910年の韓国併合によって日本の統治下におかれ、同化政策が強引に推し進められていました。しかし、柳はそのような時流に抗うように朝鮮民族の生み出した陶磁器や絵画、彫刻、建築などに独自の美と価値を見出し、朝鮮の人々に対しても深い親愛の情を寄せていったのです。そして、1919年3月1 日に起きた民族独立の運動にも理解を示し、さらには民族固有の文化を守るためにペンを持って闘ったのでありました。

今年は、そんな柳の朝鮮文化に対する自らの敬愛の想いを披瀝した、最初の著書『朝鮮とその藝術』が刊行されて100年にあたります。美への喜びを通し「互いを認め合い、平和に生きる」ことを呼びかけたこの本の意義は、けっして色褪せる
ものではありません。

この節目の年に企画された本展では、日本民藝館の所蔵する朝鮮陶磁器を中心とする朝鮮時代の諸工芸品の中から優品約300点を選び、一堂に展覧します。暮らしを彩った陶磁器、絵画、木工品、石工品、金工品などに表れる、民族固有の独自の造形美と深い精神性とをご堪能ください。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年9月1日(木)~2022年11月23日(水・祝)
会場 日本民藝館 Google Map
住所 東京都目黒区駒場4-3-33
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
9月20日、10月11日
※9月19日、10月10日は開館
観覧料 一般 1,200円
大高生 700円
中小生 200円
TEL03-3467-4527
URLhttps://mingeikan.or.jp/

日本民藝館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

行こうよ、民藝館!

確かに普段から朝鮮のものが置いてあるので、あらためて企画展て言われても~、な感じはある。人もえらい少なかった。でもね・・・
私くらいの年齢になってくるともう既出のものも多くなってきてるのも事実だと思うんだけども。でもね・・・
今年は国立近美で「民藝の100年」展みたいな大規模かつとてもチャレンジングな企画があったりして、あたしが行ったときの近美は祭り状態だったし、その辺りはやっぱりもう少し人もいたと思うんですよ。
みんな民藝自体は好きだと思うんだよね。本家は解説あんまりないけどね。
自分にとってはここはホームみたいな場所で、色んな展覧会に行って色んな価値観に晒されて情報パンパンになってる頭がすっとリセットされる感覚がある。かなり長いこと「国宝だ」「重文だ」とかそういう価値観に興味なかったんだけど、それはこういうものに触れていたからだと思ってる。それと同時に、ここで「美しい」「これこそ芸術だ」とされている価値観が本当にあなたにわかるんですか?と試されるというか、突きつけられるというか、そういう緊張感もある。本当にとても不思議で大事な場所なんです。
もし行ったことない人がいたら是非行ってみてほしい。そして、そういえばしばらく行ってないなぁって方も久々にどうですかね? お互い自分の生きてるうちは、ここは存在していてほしい場所だと、そうは思いませんか?

今回すごく心に染みたのは「白鮫皮貼眼鏡入」。黒地に白い粒粒が、草間も真っ青になるくらいの数全面にぶわ~っと光ってるものだったんですが、最近観てきた「国宝」とかそういうものたちと、「美しさ」という点だけで考えたらそんなに違うものなんだろうか?と。もちろん国の宝とするにはそれ相応の色々があるんでしょうし、全然否定するような何もないんですが、あれが大事でこれがそんなでもない、みたいなことは、自分にはやっぱり理解できない。しかもここ程どれもほしくなっちゃう美術館(?博物館?)って自分にとっては他にないんですよねぇ。
実は今回静嘉堂行くの捨てて(今日まではフル装備だったんですよねぇ・・・)こっちに来たんですけれども、来てよかったなぁとしみじみ思いました。
これでまたフラットに「いいと思うかどうか」「好きか嫌いか」を鑑賞の背骨にして色々なところを回る準備ができました。
どうかトーハク並みに人が入って施設が一生安泰になりますように。

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染付鉄砂窓絵花鳥文壺 朝鮮時代 18世紀前半 40.3×31.7㎝
日本民藝館蔵

刷毛目茶碗 朝鮮時代 15世紀後半~16世紀前半 6.6×17.0cm
日本民藝館蔵

染付鉄砂葡萄栗鼠文壺 朝鮮時代 17世紀末期~18世紀初期 34.9×28.5cm
日本民藝館蔵

炉 朝鮮時代 19世紀 20.8×28.5cm
日本民藝館蔵

文字絵 孝 朝鮮時代 19世紀後半 77.0×39.0cm
日本民藝館蔵

螺鈿花鳥文箱 朝鮮時代 17世紀末期 8.8×26.6×26.4cm
日本民藝館蔵

漆塗網代張箪笥 朝鮮時代 17世紀末期~18世紀初期 147.5×90.8×48.5cm
日本民藝館蔵

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