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諸橋近代美術館は、1999年6月3日に、福島県の景勝地、裏磐梯五色沼入口に開館した美術館である。
福島県郡山市に本社を置く、ゼビオ株式会社(大型スポーツ店を中心に約550店舗を全国に展開するスポーツ用品の小売業者。東証一部上場)の創立者 諸橋廷蔵(もろはしていぞう 1932-2003)が、約20年に亘り蒐集した美術作品と美術館用地、建物等を1999年に財団法人諸橋近代美術館に寄付、同年6月に開館した。
諸橋廷蔵は、1962年いわき市に紳士服小売業サンキョウ(後にゼビオに社名を改組)を創業、一代で同社を東証一部上場に発展させ、株式一般公開時の上場益を‘広く多くの方に西洋近代美術の秀作の数々を鑑賞し感動していただきたい’という意思のもと地元福島に当美術館を開館させた。
諸橋近代美術館の創設者であり初代理事長の諸橋廷蔵は、1976年にスペインのフィゲラスにあるダリ美術館で、サルバドール・ダリの作品に出会ったことをきっかけに、ダリ・シュルレアリスムに興味を抱き、版画・画集等の収集をはじめた。
1991年(平成3年)、NHK主催のダリ展が東京で催された際に、パリ・ストラットン財団所有の彫刻37点が出品され、それらの彫刻を展示終了後、ある事情から一括して譲り受けることとなる。その偶然の出会いから、ダリ美術館建設の構想が現れ、以来、作品収集、土地、建物の3つの具体的課題を負うことになり、世界2大オークションの「サザビーズ」「クリスティーズ」への10数回の参加、欧米の美術館視察、土地探し、建設の構想などを約10年の間巡らし、美術館完成へと実現を果たした。
ロンドン、ニューヨークのオークションでは、ダリ生涯の大作「テトゥアンの大会戦」(およそタテ3メートル、ヨコ4メートル)、ユトリロの白の時代の名作「モンマルトルのソール通り」、セザンヌ30歳の力作「林間の空地」を落札。
諸橋近代美術館のコレクションは、スペインが生んだ20世紀を代表する画家 サルバドール・ダリの絵画、彫刻、版画などの作品約340点をメインとし、セザンヌ、ルノワール、ゴッホ、ピカソなど、印象派からシュルレアリスムまで20世紀に活躍した西洋近代絵画の巨匠たち26人の作品41点を所蔵している。
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